俳句
アウトレイジ
MOVIXにて「アウトレイジ」を観てきました。
神戸
西東三鬼著『『神戸・続神戸・俳愚伝』(講談社文芸文庫)を読む。この西東三鬼の『神戸』は、非常に面白く且つ入手困難なことで有名な本で、私は大学生の時に小林恭二が編んだアンソロジー『俳句とは何か』(福武文庫)でその一端に触れ、これは是非全部読みたい! と思つてゐたのだけれど、例のごとく何の努力もしないでゐたところ、数年前に講談社学芸文庫に入つた。これは、とその時に早速入手したのだが、例のごとく積ん読状態だつたのを、ヒョンなことから読んでしまつたといふ次第である。
極寒の花見
寒さ激烈なり!!! 今年の花見はこの一言に尽きる。昼前から円山公園にて場所取りをしてゐたテラリーとショウヘイくんは、私が夕方に駆けつけた時にはすでに凍えてゐた。私は来たばかりだつたので、「そんなに?」といふ感じだつたのだけれど、2時間もすれば、もう芯から冷えてきた。さ、寒い。この寒さを紛らはすために、3人でお酒を飲みながら俳句を詠みまくる。
夏石番矢
可能涼介との会話。
「最近、俳句の方はどう?」
あー、まー、なんていふかー、ぼちぼち、といふかー、全然、といふかー。結局、方針が定まらないんだよね。
「どういふこと?」
続・俳チェン5
なんと言ひますか、俳チェンの日の日記は書きにくいですね。結局、昨日の日記みたいな形で、みんなの句をとりあげて私が偉さうになんやかんや書く、といふ形になつてしまふ訳ですが、なんかイヤらしいでせう。しかし、実際に俳チェンの場でもほぼ私ひとりが偉さうに批評をしまくつてゐる訳で、本当の事なんだから仕方がない、とはいへそんなものわざわざ日記に書いて全世界に向かつて恥を晒さなくてもいいぢやないか、といふ意見もあるだらうが、他に書くことがないんだから仕方ないぢやないか!!! ファッッッキューーービアッヂ!!! …と、取り乱してしまひましたが、なんですな、そんな私がどんな句を書いてゐるのか。それをここに披露して、恥の上塗りをしてみませう。(今日も他に書くことがないし…)
俳チェン5
俳句チェンバー5回目。時間がないので駆け足で。
まづ、今回の会で金賞を獲つたのは2句。ひとつは捨松(仮)さんの句で、
春疾風かけぬけて発つまづ一歩
句集『JAPAN』
角川春樹の最新句集『JAPAN』を読む。前作『海鼠の日』は、獄中にて詠まれた句集であり、山本健吉文学賞を獲つたのもむべなるかな、といふ高濃度で重力感のある作品集であつたが、今回の『JAPAN』はなんといふか、かんといふか。はッちやけてゐるといふか、突き抜けてゐるといふか。とにかく無類に面白い句集であつた。句集がこんなに面白くてよいのだらうか。
俳チェン4回目
俳句チェンバー4回目。前回から俳チェンでは、みんなの作つてきた句を紙に書いて壁に貼り、自分の良いと思はれる句を三つ選んで投票し、順位を決める、といふ形式をとつてゐる。
俳チェン前夜
明日は俳句チェンバーである。慌てて、選句 & 作句作業に入る。しかし、アカンなー、こんな事では。普段からコツコツと研鑽に励んでゐないと、俳句をやつてゐる意味がない。ま、ね、そりャ、俳句なんて575に季語と切れ字を入れればいいんだよー、てな感じでゐれば、簡単だが、それでは俳句をやつてゐる事にはならないだらう。日本人だつたら、そんなこと誰でもできるんだし。
子狸俳句
次回の俳句チェンバーを、テラリーは欠席するといふ。なんでも卒論の提出がもうすぐなのださうだ。それなら仕方ない。が、もしなんなら、作つた句をとりあへず提出する、といふ形で参加してもいいよ。
「いえ、全く出来てゐないんです」
俳チェン・3
俳句チェンバーズの3回目。今回はロマン座に皆が集合して、車座になつて寿司を食べ酒を飲み、俳句について談ずる、といふスタイルをとつた。また、みんなの作つてきた俳句を無署名で集め、ひとりがそれらをまとめて紙に書き出し、貼り出されたその紙をみながら、それぞれに点数をつけていく、といふ、よく俳句同好会などでありがちなやり方をやつてみたのだが、これがなかなか面白い。
俳チェン2
本日は俳句チェンバーの2回目。前回は手探りの状態での出発であつたが、今回は手探りの状態での2回目であつた。未だ混沌として今後の展開が全く見えない俳句チェンバー。それ故の緊張感で、私は思はずお酒がすすんでしまつて困りました。
予言俳句
カズ16来店。もうすぐ“俳句チェンバー”だが、カズは俳号を決めたのか?
「いや、まだなんです。ケンタロウさんは決めたんですか?」
もちろん。“煙草(えんさう)”だよ。
「エンソー?」
“煙草”と書いて“えんさう”と読む。ま、一応カフェの店主な訳だし、なにかそれに関係あるものといふ事で、とりあへずは“珈琲”といふのを考へたんだけれど、それぢやあ“小川珈琲”となつて、なんかパクリみたいだしなァ。で、珈琲とくれば煙草だらう。コーヒー & シガレッツ。といふか、「船を建てる」だな。で、“小川煙草”。さらに、これは号の定番だけれど、字を変へて、“緒川煙草(をがはえんさう)”とした訳だ。
「いいですねェ。ボクのも何か考へて下さい」
古池や
ダイスケさん来店。久しぶりですねー、元気にしてゐましたか? と、尋ねれば、なんと! ダイスケさんは春に鈴鹿でバイクで転倒。しばらく首も回せない状態だつたとか。それは…大変でした。気をつけて下さいね。オパールに来られなくなると大変ですから(誰が?)。
俳句チェンバー
記念すべき「俳句チェンバー」第一回。場所は「楽天屋」の2階座敷。会は厳粛な中にも若干の哀感と多大な笑ひを伴つて行はれた。さて、会の内容であるが……ま、これは、伏せておく事にしませう。参加した人のみに許される濃密な時間、とでも言ひますか。ここに書いてしまふと、それらは全てウソになる、とでも言ひますか。ま、てな事で、今日はこれまで。…と、いふ風にいかないのが哀しい所だよなァ。せめてもう少し何か書かないと、日記が成立しない!(てのも変な話ですが)ので、一寸だけ、会の様子を素描します。
選句
明日は“俳句チェンバー”である。お互ひ俳句を詠み合ひ、俳句について語り合ひ、もつて日本の魂(こころ)に想ひを致さう、といふ集まりで、各自が自作の句と古今の名句から選んだ俳句を合はせて5句、選んでいく事になつてゐる。私は3句作つて中から1句を選び、残りの4句は全て他人の句から選ぶことにした。山口誓子、飯田蛇笏、川端茅舎、金子兜太の句をそれぞれ1句づつ。うーん、こんなもんでいいかな? やつぱ西東三鬼を入れやうかな? としばし頭を悩ましながらフッと横を見ると、ポー社長も熱心に選句をしてゐた。むむむ、気になる。あのー、どのやうな句を選んでをられるのでせうか。
俳句の会(名称未定…?)
私が店に行くと、マツヤマさんとテラリーがカウンター席に並んで座り、仲良く俳句の話をしてゐた。二人とも本を何冊か買ひ込み勉強し、毎日何句か実作もして研鑽を積んでゐる。交はす会話にも、自然と熱が籠もつてゐる感じだ。そこには同じものを目指す者たちの間に生まれる、秘やかで熱い連帯感が感じられた。
俳句とは?
今日も暇だ。あんまり暇なので、テラリーなんか一日中俳句をひねつてゐた。最近のテラリーは、学校の授業中も俳句をひねつてゐるやうで、心はすつかり575である。オパールのカウンター席にもの凄く難しい顔をして座つてゐるので、卒論の構想でも練つてゐるのかと思へば、おもむろに指を折りだして首を捻つたりしてゐる。たまたま来店したアツコさんに対しても、熱心に俳句の面白さを説いたりしてゐる。それは良いのだが、アツコさんが川柳と俳句の違ひについて尋ねたのに対するテラリーの答へ、「川柳は季語がなくて滑稽味があるもの、俳句は季語があつて花鳥諷詠を詠むものです」は、一寸違ふと思ふぞ。テラリーも実はこの二つの違ひがよく分からなくて、実際に俳句をやつてゐる人に尋ねた結果得た答へらしいのだが、多分、その人はホトトギス系統の人だらう。「有季定型・花鳥諷詠」絶対! なんて言ふのは、ホトトギス系統の人たちだから。私が考へるに、俳句とはまづ「詩」である。575 といふ、とりあへずの定型の中で、日本の魂(こころ)を詠ふものである。川柳との違ひは正にこれで、「詩」であるものが俳句、「諧謔性」や「批評性」を優先させるものが川柳だと、私は考へてゐる。だから必ずしも季語はなくてもいいし、定型も破れてもいい。ただ、それが「詩」として成立してゐるか否か。これが大事なのだ。が、この事はとても難しい。受け取る側も、難しい。しかし、もともと「詩」や「芸術」などは、さういつたものなのだ。素人がおいそれと理解できるものではない。
ポー百吟
オパールにはメモ帳があつて、ま、簡単な覚え書きや、早番と遅番のスタッフ間の連絡などに使つてゐるのだが、そこに一昨日、明らかにテラリーの字で、「ポー店長つぶらな瞳で監視中」と書いてあつた。なんだこれは。とうとうテラリーも、実はオパール内で一番力を持つてゐるのはポーである、といふ非現実的な事実に耐へられなくなつて、頭がをかしくなつたか。と、深い溜息をついた途端に思ひ当たつた。もしかして、これは俳句ぢやないか? 俳句の会(名称考案中)に向けての習作か? 慣れない句作に励むうちに頭がをかしくなつたのか? と、結局テラリーは頭がをかしくなつた事にして、昨日私は帰宅したのである。
俳句ぢゃない
しかし、二日間に渡つて俳句をこの日記に書きつけてみて思ふのだが、俳句を横書きにするのはどうにも変だ。それはもう、俳句ではない、とも言へる。石川九楊も言つてゐたが、横書きにされたものは日本語でさへない、のである。これは正しい。だから、日本固有の、世界最短の詩である俳句は、当然縦書きであるべきだらう。試しに、古今の有名な俳句を横書きにしてみる。
俳句
実は数日前にマツヤマさんが来店して、「俳句の会をやりませんか」と提案したのである。俳句の会? それは一体どういふものですか? 誰か指導者でも呼んで皆が持ち寄つた俳句を添削して貰ふとか?