LOHAS
環境問題
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦著(洋泉社)を読みました。
環境問題が利権化してから久しいです。エコもロハスも利権と政治に塗れて激しい臭気を放つてゐますが、それなのに、といふかそれ故に、ますます世に跋扈してゐるといふ惨状を呈してゐます。そんな状況に厳しいメスを入れた快著! と、世間では話題になつてゐるらしい本書。確かに素晴らしい仕事ぶりです。が、私は読みながら一抹の虚しさを感じてしまひました。だつて、どうせこんな事を言つても無駄やん! といふ気持ちが、鬱勃と沸いてきてしまつたからです。
地球温暖化
雑誌「Newton」8月号を読みました。今号の特集は「地球温暖化」。“人類が直面する最大の課題62ページ”“その「原因」と「影響」を徹底検証!”と銘打つてゐて、人類が迎へてゐるこの未曾有の危機を如何に乗り越へるか、といふ熱い記事が紙面に溢れてゐます。
ところで、話の腰を折る様ですが、本当に地球は温暖化してゐるのでせうか?
ロハス
最近、雑誌や街などで急激に目につくやうになつてきた言葉に「ロハス」といふのがある。「ロハスな生活」などといふ使はれ方をしてゐるもので、如何にも「セレブ」に続いて流行語にしやうといふ意図が見え透いてゐてイヤーな気持ちがしてゐるのだけれど、この言葉はどういふ意味かといふと、98年にアメリカの社会学者ポール・レイと心理学者シェリー・アンダーソンが提唱した概念で、“Lifestyles Of HealthAnd Sustainability”(健康と環境の持続を志向する生活)の頭文字をとつたもの。雑誌「エル」流に言へば、“心と体、地球にやさしいライフスタイル”といふ事らしい。要するに、オーガニックフードを食べ、ヨガなどで身体を鍛へ、アロマテラピーをしたり、様々なものをリサイクルしたり…といふ「明るくポジティブで洗練された都会人のためのエコ・コンシャスな生き方」を表す言葉なのだ。