時間が早く流れる [etc]
1月
時間が早く流れる
歳を取るとともに時間の流れは早くなるとは言ふけれど、今年ほどそれを痛感した事はない。なんと、まだ1月の日記をひとつも書いてゐないのに、もう2月ではないか!
・・・いや、別にサボってゐた訳ではないのです。普通に、ごく普通に過ごしてゐただけ。確かに、1月の前半は忙しい。加へて、『オパール映画ベスト10』を3本、『強制起訴シリーズ』を1本、書かなければならない。とはいへ、毎年それはこなして来たのだ。何故今年に限ってこんな体たらくに・・・と、やはり歳をとったのかねぇ。ほんと、気がついたらば、あれ?1月の日記ひとつも書いてないのに、もう2月やん!となってゐたのである・・・。
とりあへず・・・1月は5本の映画を観た。『傷物語<冷血篇>』『ブラックファイル』『ネオン・デーモン』『黒執事 Book of the Atlantic』『ドクター・ストレンジ』。
『傷物語』は3部作の最後を飾るもので、さすがの出来。アニメですが、映像的には実写作品も含めて、これが一番であった。いや、めちゃカッコいいです。
『ブラックファイル』は一種のトンデモ作品。強制起訴シリーズを参照して下さい。
『ネオン・デーモン』は私好みの作品。レフン監督の前作『オンリーゴッド』と同路線の映画なので、またもや激しく賛否が分かれるだらうけど、私は大好き。ちなみに、雑誌『映画秘宝』では、中原昌也がこの映画を昨年のワースト1に、滝本誠がベスト1にあげてゐた。まぁ、そんな映画です。
『黒執事』はファンなら納得の出来。私も昨年来の黒執事熱に浮かされたまま行きましたので、大いに楽しみました。とはいへ、映像的にはちと残念な所があって・・・これ、豪華客船の中が舞台なのだけれど、この豪華客船が(乗客も含めて)あまりにCG丸だし。まぁ、これを全部手描きにすると予算的に全くあはないのは分かるので仕方がないんだけれど、CGと手描きの見事な融合を見せてゐた『傷物語』の後ではちと辛い。さらに言へば、映画が始まる前に『この世界の片隅に』の予告編をやってゐたのだけれど、あの手描きの凄さを見せつけた映像の後といふ事もあって、やっぱちと辛かった。ま、十分面白かったので、もう一度観に行きますけどね。
『ドクターストレンジ』これは、まぁ、あまり期待してなかったんだけど・・・その通り。あんま面白くなかったんだよねー。MCUの一部だから我慢して観た、って感じ。あの『インセプション』のパクリみたいな映像もちっともカッコ良くないし。さういった点は、やっぱノーランの方が遥かに上だわ。なにより、ティルダ・スウィントンが良くない。トモコが「なんだかアンチエイジングに勤しむヨガの先生みたい」と言ってゐたけれど、正にそんな感じで、あれが至高の魔術師の訳ないだろー!まぁ、次はストレンジはソー&ロキと絡むみたいなので、それは楽しみ。ところで、ドクター・ストレンジの本名って、スティーブ・ストレンジらしいんだけど・・・ヴィサージのスティーブ・ストレンジと関係あるのかな?
小説もひとつ読みました。スティーブン・ミルハウザーの『エドウィン・マルハウス』。これ、昔からずーっと読みたかったんだけど、絶版で読めなかったんだよね。で、昨年、本屋でたまたま復刊されてるのをみつけて。やー、たまには本屋に行くもんだ、とか思ったけど、しばらくして読んだ『バーナード嬢曰く』の3巻に復刊した情報が載ってゐたので、どちらにしろ知る運命にあったな、うん。むろん、期待に違はぬ面白さ。傑作、でせう。が、ミルハウザーって、もの凄く端正な作品を書くんだよね。これも、デビュー作なのに、凄く端正で。そこが、ちょっと私的には居心地が悪い、かも?
音楽については、昨年末にウノピと喋った事の影響もあって、久しぶりに最近のヒップホップでも聴いてみるかー、と、トライブとコモンの新作を聴きました。まー、良かったよ。さすがにカッコ良い。でも、まー、良かった、だけ・・・って感じかな。うーむ、ヒップホップに耽溺してた頃の、あの感覚、細胞のひとつひとつが覚醒して頭ごとどっか持っていかれる様なあの感覚、は甦らなかったんだよねー。まぁ、普通にいい、って感じ。
ぢゃあ、今は何かっつーと、やっぱこれが、アニメの音楽、って事になるのか。正に今も『xxxHOLIC』のサントラ聴きながら書いてるしね、これ。やー、いいよ。S.E.N.S(映画『非情城市』のサントラやった人たちね)と森英治による「S.E.N.S Project」によるものなんだけど・・・なんか坂本龍一っぽいけど、いい。
『xxxHOLIC』といへば、EDのBUCK-TICKによる『蜉蝣』って曲がむちゃくちゃカッコよくて・・・1月中は毎日ヘビロテしてました。昔買った、『スピード』とかのCDシングルなんかも発掘したりして。しかし・・・この歳になってBUCK-TICKか・・・。
こんな所でとりあへず御容赦。
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