雑誌
記録として
オパールも一応、たまには未だに雑誌に載つたりするのですが、ついついそんな事も忘れがちです。だから記録としてここに書いておかう、と前に決めたのですが、そもそもそれを忘れてしまふ。あかんなー。
てな事で、記録として。
ロンサム・ジョージ
雑誌『Newton』の6月号を読みました。
今号の特集は『天文学11の革命』と言つて、人類の宇宙観を変へた画期的な映像写真を11枚載せて、解説してゐます。これももちろん、面白かつたのですが、私は傍系の他の記事の方に興味をひかれました。
ワンダフルライフ
雑誌「Newton」の5月号を読みました。
今号では、いはゆる“カンブリア爆発”を特集してゐました。“カンブリア爆発”とは何か。それは今から約5億4000年ほど前のカンブリア紀に、突如として大量の生物が進化・多様化して現れた、といふ事件です。ま、要するにそれまで約30億年ぐらゐの地層にはほとんど化石がないのに、この時になつて突然爆発的に大量の化石が、それも結構複雑に進化した奴が出て来る様になつた、といふ事で、なぜこれが事件かと言ひますと、この“カンブリア爆発”は、“生物は単純なものから複雑なものへと少しづつ進化・多様化する”といふダーウィンの進化論では説明できないからなのです。
海老蔵
「ゲーテ」とかいふ雑誌の3月号を購入しました。いや、海老蔵が表紙だつたもんで…。なんかミーハーみたいですね。ッて、ミーハーなんですけど、私。とはいへ、素顔の海老蔵はチョイ苦手かな。やはり、化粧をしてゐる方がいい。
K-Ci
雑誌「bmr」を読む。今号は何と言つてもK-Ciのインタビューが良かつた。先日の素晴らしいK-Ci & JoJoのコンサートから想像されるまんまのK-Ciの姿、歌バカ、ソウルマン、が行間から彷彿とされ、好感度100%のインタビューであつた。熱い、熱い!
パンダパンダ
雑誌「pen」No.179 を読んでゐたら、パンダを使つたパフォーマンスで有名らしい北京の若手アーティスト趙半狄の話が載つてゐた。この春に中国政府が台湾にパンダを送らうとして、台湾側から柔らかく拒絶された事件があつたけれど、なんでもこの事件を題材に「パンダがダメならパンダに似た人間が一丸となつて台湾に渡らう!」といふパフォーマンスを行ふ予定だといふ。なんぢやそれ? てなもんだが、実はこの記事、ちやんと事件の真相を伝へてゐないので、訳の分からない内容になつてゐるのだ。
読み名の謎
雑誌「ユリイカ」の藤田嗣治特集号で、小説家の津原泰水とかいふ人が、自分の父親は藤田嗣治の事を間違つて「フジタ ツグジ」と読んでゐた、と書いてゐるが、果たしてこれは本当に間違ひなのだらうか。といふのも、私も初めて藤田嗣治を知つた約20年前から、彼のことを「ツグジ」と読んできたし、私の周りもみんなさう読んでゐたからだ。「ツグハル」なんてルビを振るやうになつたのは最近の事ぢやないか? と、私は疑つてゐるのだ。
岡本公三
雑誌『PLAYBOY』の7月号を読む。マリリン・モンローの大特集、といふので購入したのだが、後ろの方に、四方田犬彦による岡本公三訪問記が載つてゐて、それが非常に面白かつた。
ミス・インフォ
雑誌「bmr」を購入、読む。今回はミンヤ・オー a.k.a. ミス・インフォのインタビューが載つてゐて、それが抜群に面白かつた。ミス・インフォは韓国系のアメリカ人で、ヒップホップの創生期からシーンに関はつてきたジャーナリスト。且つ、『TSUNAMISONG』騒動の時に、アジア人蔑視に対して敢然と抗議の声をあげた事からも分かるやうに、政治意識も高く、クレバーな人である。故に、日本にゐてはよく分からない、なんとなく想像する事しかできない現在のUSヒップホップシーンの諸問題をズバズバと語つてゐて、とても面白かつたのだ。
文春BT公論
うーん、お客さんが来ず、暇だ。書くこともない。仕方ないので雑誌でも読んでみます。
文藝春秋4月号。村上春樹が、安原顕について書いてゐて、興味深い。これはもちろん、例の「生原稿流出事件」についてのものだ。この事件は、安原顕の死後、(確か坪内祐三あたりが)安原顕は村上春樹を始めとする作家の生原稿を勝手に持ち出して売つてゐたのではないか? といふ疑問を提出し、一部で大騒ぎとなつたものである。この問題の件について、当事者である村上春樹が、例の村上春樹調で生々しく語る。サラリともの柔らかく語つてゐるやうで、中に不穏なモノを秘めてゐる、といつた村上春樹の語り口がなかなか効果的で、後味の悪〜いものとなつてゐます。村上春樹ッて、やはりもの凄く人間が悪いかも、と、好感を持ちました。
ランティエ
雑誌「ランティエ」を購入。この雑誌、角川春樹の作つたものであり、「生涯不良」をテーマに、現代の高等遊民たちのために作られた、といふ事で、メッチャ面白さう! と創刊当初は勇んで買つてゐたのだが、そして実際に扱つてゐるテーマは常に面白さうなのだが(神道や靖国、男、不良、伝統、俳句など)、内容があまりにもつまらない! ここまで内容空疎で、且つ一寸ずれてゐるなんて…これぢや他の雑誌と同じではないか、と、買ふのを止めてしまつた。が、今回は表紙の凄さに思はず購入してしまつたのだ。表紙は、長渕剛と角川春樹のツーショットだつたのである。