GW/ユーフォニアム/シビル・ウォー [etc]
4月28日~5月8日
GW
今年のGWはヒマだったなぁ。例年なら、GWといへば入りきれないお客さんを平身低頭して何組も断るんだけれど、今年は断るどころか。めっちゃ余裕~であったよ。全く。
いや、今年のGWはオパールだけでなく、京都自体に人が少なかったんぢゃないか。といふのも、私は東山区の観光地のど真ん中に住んでゐるんだけど、シーズンともなれば歩道も車道もギッシリで、オパールまで出勤するのも一苦労のはずが、今年のGW はスカスカだったもの。え?なんかあったの?ってくらゐ。
んー、なんでだろ。円高で外国人観光客が減ってるとか?京都ブームが収束しつつあるとか?日本経済のドン詰まり状態がたうたう露見しつつあるとか?
ま、そんな事とは関係なく、オパールは激動の秋を迎へてゐる訳ですが・・・。
劇場版 響け!ユーフォニアム
『劇場版 響け!ユーフォニアム』をMOVIX京都で観ました。これはTVシリーズ全13話の総集編な訳です。私は今まで何本かTVシリーズの総集編である『劇場版』といふ奴を観た事がありますが、些かムリがある・・・ってな奴が割とありました。だから今回のもちょっと心配ではあったのですが、さすがに、そこらは上手くやってゐました。初見の人でも違和感なく、分からない所もなく観る事ができる様に、うまくまとめてありました。実際、オパールのお客さんで、TVシリーズは観ないでこの『劇場版』を観た人が居たのですが、違和感なくとても楽しめた、との事。ふむ、良かった。
お話の主題を絞り、それを語るために効率的なカット/構築がなされてゐます。主人公の久美子の語りがあるので、ある程度はそちらで補ひつつ、映像の方では説明的なところは気持ちいいほどバサバサ切り捨ててゐる。TVシリーズを楽しんだ身としては、ほとんど残酷に感じられる程の切り捨て様で、これはこれで一種の快楽ではありました。なんか、すげー。
ただ、この作品は吹奏楽部の話で、登場人物も多く、それぞれが豊かなエピソードを携へてゐて、それらが重層的な音楽を奏でてゐる・・・といふのがTV版での魅力ではありましたので、それが切り捨てられて主題が絞られてゐるのは、仕方ないとはいへ、やっぱ残念な感じがします。個人的には夏紀先輩のエピソードがばっさりやられてゐたのが残念だった。まぁ、予想された事ではあったけどね。
だから、初見でこの『劇場版』を観て楽しんだ人は、是非ともTVシリーズも観てみたら良いと思ひます。『劇場版』で語られた話の裏に、ここまで豊かな細部があったのか!と、新鮮な驚きと喜びを得られること間違ひなしですよー。
シビル・ウォー
『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』をMOVIX京都で観ました。前作の『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』に引き続き、ルッソ兄弟の監督作。私は『ウインター・ソルジャー』はマーベル・シネマティック・ユニバースの中でもトップクラスに好きな作品なので、今回の作品も楽しみにしてゐました。
しかし、コアなアメコミファンの方々からはどうも『ウインターソルジャー』の評判は芳しくなく・・・どうやらあんまアメコミっぽくないらしい。・・・そんな事を言はれても、悲しいかなアメコミファンとは言ひ難い私には、未だにその意味がよく分からず。ま、しゃーない、映画は映画と割り切って観るしかないよ。と、開き直って観たのですが、やっぱ今回のも面白かったです。
冒頭からルッソ兄弟節のアクションが炸裂。パルクールをとりいれた、ケレン味たっぷりのアクションで、まぁ、冒頭にかういったアクションシーンを入れるのは最近のお約束みたいなもんですが、それでも文句なく楽しい。
話の方も・・・分かりやすいっすよ。アベンジャーズが分裂・対立する話なんだけど、片やDCの『バットマンVSスーパーマン』が二人の対立点がアヤフヤなのに対し、凄く明快。要するにアベンジャーズを国連の管理下に置くか否か、といふ対立。あんな破壊的な力を持った超人たちに好き勝手させていいのか!どんなパワーにも無制限といふ事はあり得ない。全てのパワーに制限を設けること、それが民主主義の根本だ!・・・てな感じの大衆の声の高まり、そんな時にアベンジャーズが悪人退治中に二次被害で多数の犠牲を出してしまったりして、大衆のアベンジャーズに対する不信感と不満がマックスになります。さういった事情故に、とりあへずアベンジャーズを国連の管理下に置いて、彼らの力・活動に制限を設けようといふ案が浮上。この案に対して、それも仕方なし、さうしないと大衆は納得しないし、アベンジャーズの存続も危ぶまれる、といふのがアイアンマン派。いや、ヒーローはあくまで独立独歩でなければその意味がない、といふのがキャップ派。
確かに何の制約もなく、完全に独立独歩なら、自警団的独善に陥る危険性はあります。とはいへ、なら国連なら信用できるのか、といふのもまた疑問。かつて、仕へてゐたシールズがヒドラに乗っ取られて上層部が悪に染まり、それと対決するはめになった経験のあるキャップが、そんな案に賛成できる訳がない。
キャップの主張は明快です。集団より個人を信じる、といふ事。確かに、集団知(集合知)が個人知をしばしば上回るのは現代の常識でせう。民主主義の基本理念でもある。しかし、たとへ間違ふ可能性が高いとしても、集団より個人を信じる、といふキャップの愚直な信念。私はここにグッと惹かれます。つまり、私は断然キャップ派だな。
それにしても・・・どんどんヒーローの数が増えて来て、私にはだんだんついていけなくなりつつあるんだけど、大丈夫かな。次は・・・『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』だ!!
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