京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

と、いふのは半ばウソで、実は明確な動機の元に「えいでん」に乗りに行ったのです。それは「えいでん」の「まどか★マギカ」ラッピング号に乗る事だ！
「劇場版　魔法少女＜まどか★マギカ＞新編　叛逆の物語」とのコラボで、「古都の旅　叡山電車＜えい★でん＞洛北篇　悠久の物語」と題して、車体に「まど★マギ」の絵が描かれた電車が走ってゐるのです。これは乗りにいかねばー！と、勇んで行ってきた訳ですが・・・。
あ、きたきた！「まど★マギ」号がキター！とケータイのカメラを構へたものの、どーもテッチャンみたいで気恥ずかしく、モタモタしてゐるうちに駅に着いてしまひました。わ、こらいかん。慌てて、車体にあるほむらちゃんの絵を撮って、中に乗り込みます。
思ったほど、絵がある訳ではない。ポツン、ポツンとあるだけ。なら、これらをみんな写真に撮って・・・と思ったのですが、そんな事をしてゐるのは私だけ。他の乗客の人たちは、ごく普通に乗ってゐます。なんだか、みんな、見て見ぬふりをしてゐる様な・・・。むむー、やりにくい。
しかし、せっかく来たのだから撮らない訳にはいかない、うらー！と、勇を鼓して何枚か撮ったのですが、肝心の窓に描かれたほむらちゃんの前に、何故か知的障害者の方が座ってしまって・・・どいてくれとも言へず・・・。まぁ、いいか、せめて降りるまでは、ほむらちゃんの前に座ってゐよう、と思ったら、なぜかもの凄い異臭を放つ浮浪者の人が乗り込んできて、私の隣に座る。そしてなんか話しかけてくるんだけど・・・、うーむ、なんだなんだこれはー！私の邪魔をしようといふのかー。
あっといふ間に目的駅に着いてしまひ、あっさりと「まど★マギ」号は行ってしまひました。

鞍馬

まぁ、ただ叡電に乗るだけなのもなんなんで、鞍馬にでも行かう、といふ事になってゐたのです（故に、八瀬行きの「まど★マギ」号を宝ケ池駅で下車して乗り換へした）。
鞍馬〜貴船に至る鞍馬山は、京都の一大観光地です。しかし、完全なシーズンオフの今は、ほとんど人が居ません。静寂と雪に包まれた鞍馬は素晴らしい！やはり観光地にはシーズンオフに来るにかぎる。
鞍馬寺もあまり人が居なくて、堂内にも蝋燭が一本も立ってゐません。なので、大量に蝋燭を買ひ込み（一本３０円）、やたらと立ててまはりました。わはは、楽しい。
山道を超え、奥の院魔王殿を拝して貴船に至り、そこで御神水を貰って、さらに奥宮にも参ってから帰途につきました。

大西巨人逝去

３月１２日に大西巨人が亡くなりました。９７歳だったとの事です。
私は大西巨人に多大な影響を受けました。大西巨人のおかげで、私は「人生とは神聖なる喜劇である、いやあらねばならない」と考へる様になり、その様に心がけて生きてきました。そんな私にとって、大西巨人は「神聖なる喜劇」の人です。とにかく、大西巨人の作品は可笑しい！小説はもちろんですが、エッセイの類も可笑しくて、みすず書房の「大西巨人文選１〜４」は今でもたまに開いて拾ひ読みしたりしますが、そのたびに笑ってしまひます。
また大西巨人のおかげで、私は短歌・俳句を読むようになりました。これらの魅力を教へてくれたのは、大西巨人です。

行く年や遠きゆかりの墓を訪ふ

失名氏

この様に、新聞や雑誌で読んだ無名の人々の作品も覚えてゐて、秀歌として紹介してくれる。そんな態度にも影響を受けました。もうひとつ。

大阪のカレドーニアによく行きし友の二人は戦死し果てぬ

失名氏

如何にすれば人生を神聖なる喜劇とできるのか。それは俗情に流されず、なにごとも徹底すること。道化となるのを恐れないこと。むしろ愚者から始めること。
久しぶりに、大西巨人の作品を読み返してみようかと思ひます。