3月5日〜3月10日 [etc]
JAZZ
私の様な世代(1969年生まれ)の人間にとって、JAZZに本格的にのめり込むきっかけはやっぱクラブ・ジャズ、といふパターンが多いと思ふ。
確かに、中学生くらゐの頃から、コルトレーンやマイルスはちょこちょこ聴いたりしてたけど、それはあくまで例外的といふか。JAZZといふ大海に飛び込むきっかけは、やはりクラブ・ジャズ、そしてヒップホップだよねぇ。
しかし、その様にジャズに興味を持って色々本なんか読む様になると、どーもここらで断絶があるんだよね。いや、我々の時も、スパイク・リーの映画なんか通してウェントン・マルサリスとか居たけど、どーもそれ以降、こっちに繋がりがない。我々とてフレディ・ハーバードめっちゃカッケー!とかいふんだけれども、それはCTI盤で、まぁ、それはいいとしても、ぢゃあ今のジャズは?と考へたら、そらカール・クレイグでせう!てな感じになるのが実感で(テクノは現代のジャズだ!とか言って盛り上がってた時期あったよねぇ)、本なんかで読むジャズの歴史とどーも繋がりがない。なんか、多分いまでもニューヨークのジャズクラブでは今のジャズミュージシャンが演奏してるんだらうけど、そんなの我々には関係ないよねー、といふか。
いはゆる歴史的なジャズといふものは、とっくに死んで形骸化してゐて、我々が“ジャズ”と呼んでゐるものは、なにか別なものなのではないか?といった感じだったのです。
それ故にロバート・グラスパーの登場は衝撃だった。なにがって、彼を通して、どうやら今も生きて現行の音楽シーンにも繋がりがあるジャズシーンなるものが存在するらしい、と感じる事ができたからです。
で、私もグラスパー周辺のものや、ブラッド・メルドー周辺のものなんかをちょこちょこ買って聴いたりしてたのですが、どーにも全体像が見えにくい。うーん、だれかそこらを教へてくれないかなぁ、と思ってゐたら、ちゃうどバッチリの本が出ました。
「Jazz The New Chapter」監修・柳樂光隆。わーい、これで随分と見通しが良くなったよ。最近どーにも現行のR&Bやヒップホップに対する関心が落ちてしまって、どーしたもんか、と思ってゐたので、これは当分ジャズ三昧な日々になりさうです。
珈琲をいれる
ウメドンが東京へ転勤する事になりました。で、向かうへ行ってもオパールを忘れない様に自分で珈琲をいれて飲む!ついては珈琲のいれかたを教へてほしい、と言ふので、それなら、と簡単にいれてみせる事にしました。
私が説明を加へながら珈琲をいれるのを、ウメドンがジーッと動画で撮る。なんか、やりにくいなぁ。私ならノートをとる所だが、まぁ、これが今風か、と自分を納得させました。
数日後、「キシシシ」と笑ひながらハッシーが来店しました。実はボクも家で珈琲を自分でいれて飲むことにしたんです。ついては珈琲のいれかたをみせてほしい・・・と言ふので、なんか変な暗合だなぁ、と思ひながらも、珈琲のいれかたをみせてあげました。ハッシーの場合は、動画を撮るでもなく、ノートをとるでもなく、ただジーッと観てゐます。で、最後に一言、「YOU TUBEで観るのと同じですねー」「は?」。どうやらYOU TUBEに色んな人が珈琲のいれかたを動画であげてゐる様なのです。ふーん、物好きな・・・あ!ウメドン、勝手に動画をあげたりしたら、許さんからな!
なんにせよ、自分で珈琲をいれて飲むのはいい事です。私からのアドバイスは・・・自分で豆をひき、珈琲をいれ、飲むまでを一連の儀式と捉へ、小さな魔法を行ってゐる気持ちで行ふこと。以上!
シュタインズ・ゲート
アニメ「STEINS;GATE」を観終はりました。このアニメ、前半はアキバ風俗こそ面白かったものの、話自体はそれほどでもなく、些かだれ気味だったのですが、半分を超えたあたり、ちゃうど13話ぐらゐから猛然と面白くなって、うわー、毎回毎回めっちゃ面白いー、と喜んでゐたら、ラストでちょっと肩透かしをくらってしまひました。いや、面白くない訳ではないですが、もうちょっとなんとかなったのでは?とも思ふ。
色々考へたのですが、あまりに八方丸く収まり過ぎなのがイマイチなのではないか、と。「まどマギ」「ピンドラ」では、魔法を起こした代償として、決定的な犠牲が払はれるのだけれど、この作品では、魔法の様などえらい事をやらかしておいて(SFなので、タイムマシンね)、何の代償もなく、全てめでたしで終はる。どーもそこがイマイチの様な気がする。奇蹟が起こった高揚感と、代償を払った喪失感が一体になる事で、大いなる感動が生まれると思ふのです。それが、この作品にはなかった。ちょい残念。
とはいへ、13話〜23話の面白さはバチグンなので、観て損はないと思ひます。
エル・プサイ・コングルー。
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