最近のポップな曲 [音楽]
“ポップ”といふ言葉は難しいもので、いい意味でも悪い意味でも使はれます。私も無意識にごちゃ混ぜにして使ってゐて、自らのいい加減さを反省する事しきりなのですが、整理しますと、悪い意味では、むろん“売れ線”とか“大衆に阿ってる”といふ意味で、いい意味では、“人々の快楽原則に見事に則ってゐる”“樹の中から掘り出された仏像の様に、正にかうあるべきといふ形を体現してゐる”などといふ事になるでせうか。
もちろん、人々の理解力、教養、文化背景、時代、などによって、「これがポップだ!」といふものは変はっていくでせうが、んじゃー、今正に“いい意味で”ポップなのはどんなのか?といふのを、個人的に、考へてみました。
あ、これはポップミュージックの話ですね。
まづ、最近の特大ヒットはこれ。シー・ローの「FUCK YOU」。私の考へる、典型的な “いい意味での”ポップな曲です。といふのも、やはり現代のポップミュージックの基本は、初期ソウルミュージックにある、と思へるからです。だから、この曲の感想を色んな人に聞いてみたら、「ポップスだね」「ロックぢゃない?」「いや、ソウルだよ」などと色んな答へが返ってきたのですが、それも当然。これらのジャンルは、初期ソウルミュージックから発展、分岐していったからです。
私の感想を言ひますと、ノーザンスタイルのソウルミュージックですね、これは。THE CHECKERBOARD SQUARESの「DOUBLE COOKIN'」を彷彿とさせる、とか言ったら、「おいおい、それは」と突っ込まれるでせうか。
ポップといふのは、時代性に左右されると思ふのですが、さういった意味でいふと、今は“80年代”がキーワードでせうか。(ま、これも随分前から言はれてゐますし、今や90年代だらう、といふ声もあると思ふのですが、とりあへず)
で、その中でさらにキーワードを考へると、“ロック”と“ハウス”になると思ふんですねー。
ロックの方からいきますと、ルーペ・フィアスコの「THE SHOW GOES ON」。これはヒップホップですが、かなりロック的。といふか、ロックバンドのモデスト・マウス「FLOAT ON」のサビメロ借用&サンプリングしてるんで、当然なのですが。
やっぱこの高揚感、といふのは大切ですね。高揚感。それと、洗練。このふたつがポップには大切。見事にどちらも兼ね備へた曲です。
このルーペ・フィアスコといふ人は、かなり頭の良い人で、リリックも素晴らしい。さういった意味では、同時期にリリースされた「WORDS I NEVER SAID」の方が個人的には好きなのですが、ポップといふ観点からはこちらでせうか。
最後に、ハウスの方からいふと、これ。クリス・ブラウンの「YEAR 3X」。私、リアルタイムではハウスとかユーロビートとか、ちょい後のトランスとか、(あまりに時代の音すぎて)はっきり言って嫌いでしたけど、かういった形で再生産されると、いいですね。ちょっと、恥ずかしい様な気もしますけど・・・。
クリス・ブラウンは、元恋人のリアーナ殴打事件で、あはや業界から抹殺か、という感じでしたけれど、完全復活できてよかったです。むろん、恋人をボコボコにするなんて許される事ではないですが、あれだけの才能が消えてしまふのは惜しい。まぁ、芸人なんですから、そこら辺は、ねぇ。
はっきり言って、最新作アルバム「F・A・M・E」は素晴らしいですよ。時代を象徴するポップな傑作アルバムです。
さういへばリアーナも、自分をレイプした男を射殺するといふPVを発表して話題になってますね。すげー。この「MAN DOWN」といふ曲、曲自体も凄くカッコ良くて、いいです。ポップ、かな?
Comments
投稿者 すた : 2011年06月18日 10:57
こんにちは。
不況で黒人がCDを買わなくなってきたため、最近のHIP HOPは白人向けになっていると聞いたことがあります。そういうこともPOP化に影響しているんですかね?!
投稿者 元店主 : 2011年06月19日 04:32
すたさん こんにちは
う〜ん、どうなんでせうか。まぁ、少しは関係がある様な・・・。
個人的には、今やヒップホップやR&Bがポップスの主流を占める様になった事が大きいと思ひます。それと、ニーヨやリアーナの様なポップR&Bアクトの大活躍。世代的にも、普通にロックやポップスを聴いて育った黒人たちが増えてますしね。
さういった意味で、今回のラファエル・サディークの新作はとても興味深いです。聴かれましたか?ロックに限りなく近いR&B。ルーツ探求です。面白すぎる!
投稿者 元店主 : 2011年06月19日 04:50
あ、ごめんなさい。なんか、よく考へずに反射的に返事書いてしまったのですが・・・。「ポップ」の意味をゴッチャにして返事してしまひました。
すたさんが言ふ「POP化」とは、どちらかといふと“悪い意味”でのポップ化ですよね。黒さが薄まる、無色化してゐる、といふ。確かに、さういった傾向はあります。が、私が思ふに、今の黒人音楽のポップ化には、“いい意味”でのそれもあると思ふのですよ。黒人音楽といふ枠を超へた、グッドミュージックとしてのそれ、です。上記はその理由。まぁ、まだ自分の中でもよく整理できてないのですが・・・。
日記で書いておきながら、いきなり返事で意味をごっちゃにするとは・・・我ながら、情けないです(汗)。
投稿者 すた : 2011年06月19日 21:02
お返事ありがとうございます。
ラファエル・サディーク聴いてみます!
黒人音楽がキャッチーになって聴きやすいのは個人的にはオッケイですが、ドラムとベースは効いてないと多少寂しい私です(笑)
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