一周忌 [Customers]
本日はババさんの一周忌でした。
マツヤマさんが花を持ってきてくれたので、それを飾り、バーボンを飲みながら、「今のこの政治状況をババさんにみせてやりたかったですねー」といふ話をしました。
さう、このまさかの政権交代が実現するかもしれない、といふこの状況。我々が生まれた時から世界の覇権を握ってゐたアメリカの、ほぼ確実な凋落。それに連動する世界情勢の激変。むろん、日本における政権交代もその流れの上で起こるのだけれども、ノストラダムスとかそんなんではなく、本当の意味での時代の変はり目に立ち会ってゐるのかもしれない、といふこの感覚。オパールのカウンターで何百時間も無駄に費やされた(?)政治談義の中心に居たババさんに、是非とも、この感覚を味はせてあげたかった。
「でも、おかげで我々は不況に巻き込まれてメチャメチャ大変ですよ」
うーむ、確かに。では、ババさんはこの苦労・苦しみを舐めずに済んだので、ラッキ−だったのであらうか?・・・いやいや、そんな事はあるまい。などと、言ってるところにベッチ来店。
「カプチーノ!」
・・・と、これはババさんへの供養。ババさんは、いつもカプチーノでしたから。カプチーノをグイと飲み干してから、ウイスキーへチェンジ。
「ところで、ババさん、来た?」
う〜ん、朝から、誰かしら来てゐるみたいなんだけど、それがババさんかどうか、よく分からないだよ。基本的に、気配だけで喋らないし。
「まぁ、ババさんは生前から無口だったからねぇ」
「政治的実践に関しても、あんまり具体的に喋らなかったでせう。政治の話は大好きなくせに」
「うん、だから、今回の選挙に関しても、あんまり具体的な意見を言はないかも。支持政党はハッキリしてるんだけどねぇ・・・」
「今度来たら、そこらを問ひつめたらどうですか。ホントの所、どう考へてゐるのか」
「さうですね・・・・・・」
といふ訳で、今度ババさんが来たら、そこらを問ひつめる事に衆議は一決しました。
で、次はいつ来るんでせうね、ババさん?
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