ニック岡井さん [音楽]
先日、ニック岡井さんといふ方が亡くなられた、といふ話を聞きました。(正確には印南敦史のブログで読みました)
ところで、「ニック岡井」ッて誰? と、私は首を傾げたのですが、色々と調べてみると、なかなか偉大な人である、といふ事が判明いたしました。
ニック岡井さんは、1966年にクック、ニック & チャッキーといふ日本初の本格的ソウルグループ(?)でデビュー。当時はテレビにも出演し、シングルも3枚出したのですが、何れも大ヒットには至らず、惜しくも解散してしまひます。が、その後、「ゲット」といふディスコの看板DJとして活躍し、ちなみにニックさんはダンサーなのですが、ソウルミュージックとソウルダンスの伝道者として、70年代の日本のソウルシーンを支へたといふ事です。その時に、60年代に出したクック、ニック & チャッキーの曲がリバイバルヒットし、特に「可愛い人よ」といふ曲は、そのダンスと供に、日本のディスコシーンのアンセムになつたとか。一線を退いた後も、地道にズッと活動を続け、この度の訃報はハワイへの巡業の後にもたらされたさうです。う〜む知らんかつた。こんな人が居たとは…。
ッて、いふか、なんでこんな人を知らんねーん! と、私は我と我が身を責め苛み、海より深く自らの不勉強を反省しながら、光より早くインターネットでクック、ニック & チャッキーのシングル曲を収めたCD、及びニックさんのダンス教則DVDを購入いたしました。かういふ時に、インターネットは便利ですね。
で、聴きました、クック、ニック & チャッキー。…おお! これは…GSやん! 少しばかりソウルフルなスパイダースといふ趣きです。ま、作曲者がスパイダースの面々なので当たり前かもしれませんが、いや、それにしても。なんでこの曲を知らなかつたんだー!! 私も一時期GS村に住んでゐたといふのに。
DVDも観ました。…ニックさん、カッコいい!! ソウルフルな細身のスーツを着こなして、様々なソウルステップを披露してくれます。私もソウルステップの存在は本などを読んで知つてゐたのですが、そして大体どんなものか想像は出来てゐたのですが(昔のモータウンレビューのビデオなどから)、正確にはどうやるのか、といふのが分からず、長い間その全貌を知りたいものだと願つてゐたのです。それが、ズバッと分かつてしまつた! やはりかういふものは、そのシーンを生き抜いてきた人から教はるしかないものでせう。むむむー、近来稀に見る大興奮です。(もしかしたら、オパールの隣にあるダンススタジオなんかに行けば教へて貰へるのかもしれませんが)
とりあへず年内はソウルステップの習得に費やしたいと思ひます。
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