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2006年10月19日(Thu)

引用日記4 空想 読書・文学

「完全な空想はやがて事実として発現し、完璧な理論は必ず未来の事実に敗北する」

「人の最大の楽しみは、誰がどんなに否定しようと空想なのだ」

鳥玄坊—ゼロから零へ
明石 散人
講談社
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『鳥玄坊 ゼロから零へ』明石散人(講談社文庫)

 私の座右の銘のひとつです。しかしここで注意しなくてはならないのは、明石散人は「空想」と「妄想」を厳しく分けてゐる事です。「空想」とは、様々な贅沢と無駄を重ね、人間としての幅と深さを獲得した者のみに可能な行為で、人間が貧弱な者には「妄想」しかできない、といふ訳です。私もせいぜい贅沢と無駄を重ね、空想を楽しみに生きる人間へとなりたいものだ、と思つてをります。

 ちなみに“贅沢と無駄”とは、今現在必要のない事にお金と精力を注ぎ込むこと。で、私も今現在必要のない事にお金と精力を注ぎ込んで、結果としてオパールを潰してしまひ、貧窮の中、空想だけを楽しみとして生きていくのであつた。ッて、少し意味が違ふかな?

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