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2016年06月25日(Sat)

終/中/始 []

6月12日~6月24日

10年以上に渡ってオパールの厨房を支へてくれたユキエさんが、オパールを辞める事になりました。ここに、辞める前の一週間ほどをスケッチしてみたいと思ひます。

本人の様子ですが・・・これはもう、引き継ぎと整理でテンヤワンヤ!といったのが正直な所で、ひたすらバタバタ。その間にも、オパールの常連さんたちがユキエさんに会ひに来ます。
筆頭はテラリー。わざわざ東京から、このために日帰りでやってきました。まぁ、貴重な学生時代のそれなりの時間を、ユキエさんと共にオパールで働いて潰したからな。そら、来ると思ったよ、うん。相変はらず、教職員的なアンチFREEマインド全開だったけど、かういった義理堅さはやはり評価するべきだらう。たとへそれが、堅苦しさの裏返しであったとしても。テラリー、サンキュー。
義理堅いと言へば、ハッシー&YO!ちゃん。最近は二人とも忙しくて、あまりオパールにも来てないんだけど、かういった所は必ず抑へる。なんだか素敵なプレゼントを持って来てくれて、ユキエさんの労をねぎらってくれました。二人ともありがたうー。
プレゼントと言へば、のろさん、水上さん、などやはり女性のお客さんは持ってきてくれてましたね。なんだか申し訳ないです・・・って、私が言ふのもなんか変な感じなのですが。ユキエさんも凄く喜んでゐて、さすが女性の気遣ひは違ふ・・・っと、あ!さういへばマツヤマさんも花を持ってきてくれたんだった。ありがたうございますー。
オイシン一家も来店。まぁ、オイシンが来るのは当然だらう。なんと言っても、最も古くからユキエさんと関はりがあるのだから。「やー、ユキエさん辞めるんですねー。全く知らなくて。さっきロマンザでマツヤマさんから聞きましたー」・・・たまたま来たんかい!・・・でも、それもまたオイシンらしいか。
その他にも、出産前の身体を押して来てくれたM田さん、いつもユキエさんのスペシャルデザートを食べに来てくれた女の子、などの他に、コンスタントに来てくれてゐる常連さんたちは勿論、みなユキエさんに挨拶をしてゆきました。ウメ、カズ、ヤヨイさん、コトリネームさん、マキさん、あやや、ベッチ、オーソン、ヤマネくん、ヨシダさん・・・。
みなさん、ありがたうございました。最終日(20日)は、ユキエさんも花束に囲まれて、大泣きしてゐました。これからユキエさんは一旦実家に帰り、しばらく休養してから、新たな一歩を踏み出すさうです。それまで、しばし、アデュー。

家の中を考へごとをしながら歩いてゐたら、陶器製の獅子蚊遣りを踏み抜いてしまひました。粉々になった獅子も無惨ですが、血塗れの私の足もけっこー無惨。シャワーで足の裏を洗ひ、絆創膏を総動員して血を塞いだのですが、足の裏だけに歩くたびに痛い!しばし歩くとまた傷口が開いて・・・と治りも悪さうです。しばらくすると、一見なんともない足の甲が凄く痛くなってきて・・・これ、骨折かヒビいったかな?それでも医者に行かず、足を引きずってゐる毎日です。過渡期に於ける象徴的擬態、とか言ひながら。

『ARIA The AVVENIRE』のリマスター版をMOVIX京都にて鑑賞。これは昨年公開された『ARIA』の完全新作劇場版で、それの一週間限定のリバイバル上映。むろん、私は去年観たけれども、そのあまりの素晴らしさに是非とももう一度スクリーンで観たい!と思ってゐたので、なにはともあれまづ劇場に駆けつけたー、といふ次第です。
・・・やっぱメチャメチャいいわー。これ、流れ行く時の中での別れと出会ひ、その中で受け継がれるもの、変はらないもの、が描かれてゐます。さういった、人生の中で誰にだって必ずある出来事の中に、如何にして、どれほどの美しさを見ひだす事ができるのか。
観に行った日付は21日。さういふ事だよね・・・。

ユキエさんの後には誰が入るのか。まぁ、我々は人を探すのが下手だし、時間もなかったので、自然、ミラクルに頼ってしまひます。ミラクル、みらくる・・・かつて祇園オパールを立ち上げた時の最初のスタッフで、その後、故郷の北海道に帰ってカフェをやってゐたミカンさんが、今年の5月で一旦カフェを閉めるといふ・・・、これか。これなのか。呼ばれてゐるのか。呼んでゐるのか。ミカンさんはオパールに戻ってくるために自らのカフェを閉めたのではないのか・・・って、やはりそんな都合のいい訳はなく、ミカンさんは色々とやる事があってそのためにカフェをいったん閉めたのでした。
しかし!それでも!色々あって、頼み込んで、相談して、すったもんだしたあげく、しばらくの間はオパールを手伝ってくれる事になりました。いやはやー。大変だったわー。ちょっと強引な展開か。いや、それでも・・・

「やっぱこれは奇跡だよな!」by 晃さん@『ARIA The AVVENIRE』

さういった訳で、22日からミカンさんは再びオパールのスタッフとして京都の地に降臨いたしました。5年間、自らの店を経営した事はミカンさんの何を変へたのか、変へなかったのか。別れと出会ひ、終はりと始まり、継承と新たなる一歩。そのみらくるな未来へ・・・。
みなさまのお越しをお待ちしてをります。

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