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2015年08月11日(Tue)

再起動/イデオン/白T etc

7月31日〜8月10日

再起動

突然、パソコンが壊れた。いくらキーボードを押しても、何の反応もしなくなったのだ。それはメールをチェックしてゐる時の出来事だったのだけれど、もしや・・・と思ひ、アマゾンに行って欲しい商品を検索しようとしたら、むろん商品名を検索の所に打ち込めない。私は激しい怒りを感じた。これでは本やCDが買へないやん!

次にアップルワークスを立ち上げ、文章を打ってみた。当然の様に、文章は打ち出されない。これでは何も書く事ができない・・・と、私はここで非常にウキウキとした、一種の高揚感に見舞はれた。これでもうこの日記を書かずに済む!しかも、強制起訴シリーズのレビューも書かずに済むし、コメントの返事を書く必要もない。メールの返信も同様。わーい、こりゃ楽だー!と小躍りしかけたのだけれど、ちょっと考へてみたら、そんな訳にもいかないだらう。コメントやメール返信は誰かのパソコンを借りて行はなくてはならないし、強制起訴シリーズのレビューはマツヤマさんかヤマネくんに頼まなくてはならない。日記に関しては・・・なるべく早く新しいパソコンを購入して・・・と考へてくると、どんどん気持ちが落ち込んできた。
とりあへず、こんな時は再起動・・・と、何度かやってみたのだけれど、再起動もなんかうまくいかない。むろん、キーボードはちっとも直らない。うーむ、気分直しに「けいおん!!」でも観るかー、とDVDをいれてみたら・・・ああ!再生しない!! 私は完全に壊れてしまひました。

パソコンに触れずに済む、といふ開放感と、なんとかせねばならない、といふ気鬱な感じのミックスされた状態で過ごすこと数日。その間に再起動を繰り返してゐたトモコが、「直ったわよー」と。あ、あれ?ほんとに直ってる。やはり、諦めずに再起動を繰り返したのが良かったのでせうか。
まぁ、そんなこんなで今、この文章を打ってゐる訳だけれど・・・良かった・・・いや、やっぱめんどくさいや。

イデオン

テレビアニメ「伝説巨神イデオン」全39話と、劇場版「接触編」「発動編」のふたつを観ました。
いやー、凄かった。確かにこれは“伝説”のアニメだわ・・・。このアニメは、M先生の薦めで観たのだけれど、1980年から81年へかけての作品。総監督は「ガンダム」の富野喜幸。「ガンダム」同様、当時は不人気で途中で打ち切りとなり、その続きを映画編でやって、後に“伝説”となった作品らしい。
正直言って、前半は辛かった。なにせ古い・子供向けアニメなので・・・。毎回話のパターンが同じ。敵であるバッフ・クランが常に前回より上回る武器で攻めて来て、イデオンは窮地に陥るのだけれど、最後には前回より上回る馬鹿力をイデオンが出して相手を倒す、と。その戦闘シーンも、まぁ、ちゃちいしねぇ・・・。なにより、登場人物たちに全く魅力がない。全員(カララ・アジバを除く)、利己的で近視眼的でガサツで下品。常に仲間同士でも争ってゐて・・・まったく観ててウンザリしました。むろん、これらのことが作品のテーマと関はってゐるのは、多分さうなんだらうなぁ、とは思ってゐましたが(そして実際にその通りであるのは後に分かる)、それでも!やっぱ描き方が単純すぎて、少々キツかったのは事実なのです。
それが、後半から徐々に面白くなってきて、特にギジェが仲間に入ってからは、かなり。で、衝撃のエンディングに・・・。
さきほども書いた様に、テレビ版は途中で打ち切られてゐます。だから、唐突にクライマックスに突入する訳で、それはそれで凄いのだけれど、やはり本領は劇場版「発動編」にあります。これは、打ち切られた続きを描いたものなのですが・・・これ、ほんとに凄い。凄まじく面白いです。
私はこの「発動編」を観てゐて、すごく「エヴァンゲリオン」を思ひ出しました。なんか、凄くテイストが似てる。確かに「エヴァ」は打ち切られた訳ではないですが、テレビ版の唐突のエンディングは打ち切られたみたいなもんだし、劇場版で、テレビ版の“後”が詳細に描かれるのは同じ。みんながどんどん死んでいくとことか、スピリチュアルな展開に突入するとことか、実写の映像を取り入れるとことか、やたら壮大になるとことか・・・。
そもそも「エヴァ」の“人類補完計画”って、要するに不完全な人類をひとつにまとめて、完璧な“ひとつの存在”にする計画だから、これは全ての意識を統一して“イデ”になる、といふのと同じ発想ではないでせうか。そこに、あくまでそのこと(ひとつの存在になること)を拒否する人間が居たらどうなるか・・・といふ問題点を持ち込んだのが「エヴァ」で、その点はある意味「イデオン」への批評ともなるし、その発想は良かったと思ふのですが・・・なにせその解決に失敗してる。失敗し続けてゐる、といふのが残念な所です。
あと、「イデオン」のテレビ版と劇場版の違ひに関してですが、テレビ版の終はり方だと、やはり中途半端な感じがするのです。それはまるで、「涼宮ハルヒの憂鬱」の“エンドレスエイト”の途中で終はってしまった様な感じです。いまだ、ループから抜けてゐない。人類はまた最初からやり直し、みたいな。それが、劇場版だと、ネクストステージへ行った・ループを抜けた、みたいな感触があって、やはりこれは劇場版を観るべきだ、と思ったのでした。あと、テレビ版のダイジェストである「接触編」で済ますのではなく、少々退屈でもテレビ版39話を観なければならない。それは“エンドレスエイト”をちゃんと全て観ないとダメ、といふのと同じである、とも。
とにかく、この傑作アニメを観られて良かった。M先生に感謝です。
ところで・・・「エヴァンゲリオン」は未だループを抜けてない訳ですが・・・いつか抜けられるのかな?

白T

最近来店されるお客さんは、ほぼ全て心底疲れた顔で「暑い〜」と呟きながら店に入ってきますが、ただひとり、この傾向に抗してゐる人がゐます。それはマツヤマさんで、とても晴々とした顔をしながら「暑くていい感じ〜」と嬉しさうに入ってこられます。
もともとマツヤマさんは夏が大好きで、「一年中、夏だったらいいのに。冬なんか要らん!」と宣ふほどで、冬派(アンチ夏派)の私とは鋭く対立してゐるのです。
「ところで今朝のニュースで知ったんだけど、今、若者の間で無地の白のTシャツが流行ってるらしいよ。でも、無地の白のTシャツが流行って・・・なんか変ぢゃないか?」
それは多分・・・我々が若い時に無地の白の靴下が流行った事があったぢゃないですか。それまでダサい・野暮天の象徴だった無地白の靴下が、突然オシャレなものになった。私も雑誌を読んで早速無地白の靴下を履いて学校に行き、クラスメートの冷たい視線に耐えたことがありました・・・それと似た様なもんぢゃないですか。
「さうかぁ?でも・・・そんな真っ白な無地のTシャツ着た奴なんて見た事ないよ。ほんとにそんな流行あるのかよ。ってのが基本的な疑問なんだ」
う〜ん、まぁ、流行に敏感な奴が、みんなの冷たい視線に耐えながら頑張って着てゐると思ふんですけどねぇ・・・。
と、そこにテラリーとK子さんが、東京からやってきて来店。
「お久しぶりです」
おおー、テラリー、久しぶりだなー・・・・・・と、テラリーを見れば、眼を射る様な輝く真っ白な無地のTシャツを着てをりました。
「・・・テラリー、堂々としてるな」
はい。まぁ、それがテラリーなんで・・・。

暑いな。

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