11月18日〜11月24日 [etc]
故障
突然、店のブレーカーが落ちて全電源が消えてしまったので、何事かと思ったら、エスプレッソマシーンの故障であった。どうやら基盤部で漏電が起こってゐるらしい。メーカーに電話したら、「修理には15万ほどはかかると思はれますが、如何されますか?」との事で、如何されますかって・・・この状態で修理する以外の選択肢があるのか?と思ったら「そろそろ新しいものに買ひ替へた方が・・・」との答へ。そちらは60万円ぐらゐからになるさうだが、まだ使ひ始めて12、3年くらゐだよ。そんなんでいちいち買ひ替へてられるかー、と、修理をして貰ふ事にしました。
マシンをばらすと、やはりヒーターの漏電とのこと。そこで早速、新しいヒーターに交換・・・するのかと思ひきや、その新しいヒーターを機械でチェックしたら、すでに漏電状態。なら、他のヒーターで・・・と思ったら、「すでにこのマシン(フランス製)は取り扱ってゐないので、国内ではこれが最後の部品となります」とのこと。おいおい、どうすんのさー。「まぁ、外国製の部品なんてこんなんですわ、これで結構いけるもんですよ。試してみますか?」と言ふので、それなら試してみるわーい!とそのヒーターを入れたら、なんとか漏電もせず動いてるみたい。うーむ。
しかし、エスプレッソマシーンを直さない訳にはいかないだらう。15万円はあまりに痛いが・・・。今週末は、紅葉のシーズンのピークで凄く忙しくなるのが分かってゐるだけに、まぁ、今のうちに修理できて良かったとするかな・・・。
「ケンタロウさん!食洗機から水が溢れて止まりません!」
ええー!食洗機まで壊れたのー!!!
・・・とほほ。機械の故障って、重なるなぁ。
紅葉のシーズン
11月の22・23・24日は、紅葉のシーズンのピークで、京都に押し寄せる人々の数はハンパない事になります。オパールもそれなりに忙しく、この三日間は戦場。しかし、そんな事を書いても仕方がないので、この三日間にやってきた常連さんの事を記しませう。
たくやくん。左右の袖の色が違ふセーターを着て来店。たくやくんはオシャレだからね。まぁ、それはいいとして、一人で映画館に行く、といふ前回約束した課題はこなせなかった様だ。映画館の前までは行ったらしいけど、やはり入れなかった、と。うーむ。次回までにはこなしてね。
マツヤマさん。「今度の衆院解散→総選挙は、法律的には問題あるかもしれないけれど、オレは選挙は何度でもやった方がいいと思ふよ、だってオレたちが直接政治に関はれるのは選挙だけなんだから」と息巻く。なるほど。今まで何度も裏切られてきてますが、諦めてませんね。「前回の選挙だって、自民党の得票数は凄く少ないだろ。野党の方が遥かに多い。小選挙区制のマジックで政権穫れただけなんだから。ちょっとした事でひっくり返る可能性はあるんだよ。今の国民の大半は自民党なんて支持してないんだから」エニバディー、バット自民党、といふ事ですね。私も、消費税といふ不公平且つ詐欺的な悪法を潰してくれる所なら、どこでもいいです。
テラリー&ケイコさん。テラリーは、個人的に「選挙に行かう!」キャンペーンを行ってゐるさうだ。テラリーの同年代の若者たちの投票率が最も低い・・・といふ事実を受けて、友人たちに「とにかく、選挙に行かうよ」と呼びかけてゐるさうなのだが・・・フェイスブックで呼びかけても、“いいね”はあまりつかず、でも「さっき京都の紅葉の写真を載せたら、瞬く間にたくさんの“いいね”がつきました」。まぁ、そんなもんだね。
そんな事より、テラリー、楳図かずおの「わたしは真悟」が面白くなかった、といふ話だけど。「ええ、はっきり言って、訳がわかりませんでした」。な、なにー!・・・「ピンドラ」の件といひ、テラリ−には象徴や隠喩・暗喩が分からないのかなぁ・・・まぁ、とりあへず短編から読んでみてみ。「ねがい」と「愛の奇蹟」を薦める。これらは「わたしは真悟」の原型みたいなものだから。
カズ16。なんと、カズの誕生日!やー、おめでたうー。「もうフェイスブックが大変な事になってゐて・・・返事書くのメンドクサイんですよ、正直」・・・あのな、カズ、そんなネット上で「おめでたう」を言はれても意味ないだろ。かうやって、今、直接、生身の人間たちに祝はれる方がいいぢゃないか。だから、スパークリングワインのボトルでも注文して、みんなに振る舞ひなさい。そしたら、みんな祝ってくれるから。・・・といふ事で、みんなでカズの誕生日を祝ひました。おめでたうー。
ベッチ。「なんか文楽、もう義務で行ってるみたいになってきた。だって、みんないつ死ぬか分からないし・・・」まぁ、わかるけどね、その感覚。
ベッチはなんと言ってもフィギュアスケートのファンで、この間も東京まで行って観てきたさう。で、そのついでに、高尾山のマラソンに参加。自分でやる分はマラソンなんだよね。お土産に高尾饅頭を頂きましたー。
うのぴ。番外編。地獄の週末三連休を外して、前日の金曜日に来たので。それでも割と人は居て、修復して公開中の平等院なんか、2時間半待ちで阿弥陀堂に入ったらしい。うーむ、ご苦労さま。
嗤う分身
シネ・リーブル梅田で「嗤う分身」を観ました。これはドフトエフスキーの「二重人格」を原作にした映画。同じく「二重人格」を原作にした映画に、「ベルトルッチの分身」があって、私はこの映画が大好きだったので、どうしたって較べてしまふ。で、較べると、やっぱ見劣りするんだよなぁ。ブルコメの「ブルーシャトー」を使ったり、昔の東欧的な陰鬱さのある世界を作り上げたり、頑張ってはゐるんだけど、やはりこじんまりとした印象。選曲はいいか、と思ってゐたら、ラストの韓国語の曲がイマイチだったりと、詰めの甘さも散見する。トモコ曰く「企画ものっぽい」。確かに、そんな感じの映画ではありました。
楽園追放
梅田ブルク7にて「楽園追放」を観ました。これは監督が「UN-GO」の水島精二、脚本が「まどマギ」の虚淵玄によるサイバーパンクSFアニメ映画。音楽もいいし、話も良い意味で王道、とても楽しめました。・・・とはいへ、やはり虚淵玄が脚本ならば、もう少し捻ったものを期待してしまひます。だって、ビックリするほどシンプルな話なのです。いや、悪くはないですよ。でも・・・登場人物も少ないし・・・、あと最低でも二人は(主要)登場人物が欲しかったところ。主人公のアンジェラ・バルザックのライバルをひとり、それと敵か味方か分からない謎の立ち位置の人物をひとり、と、こんな感じかな。これなら、話にも、もう一捻り加はっただらうし、傑作になったのではないでせうか。なんて。
しかし、シンプルながらも「人間とは何か」といふテーマがしっかり描けてゐるし、CGによる絵もなかなかいいしで、やはり楽しく観られた事には間違ひがないのでした。なんか、子供の頃に手塚のアニメとか観てた時のドキドキ感があるなぁ。
にしても、アニメってやってる映画館が限られてるよねぇ。なんで?
追記
週末三連休にやってきた常連さんについて書きましたが、月曜日に来た人々について書くのを忘れてゐたので、追記します。
水上さん。・・・は、私は会ってないのでパス。
ツトムくん。このままカイロプラクティックを続けていっていいもんなのか、悩み中。ツトムくんは、なかなかにカイロの腕はあるんですが、それと食べていく事とは別だからねぇ。悩む所だらう。が、まだ若いから。焦らなくてもいいんぢゃない。・・・とは私の勝手な意見で、本人は悩むよね。
私は、ためになるアドバイスは最悪、といふオスカー・ワイルドの言葉を守って、碌でもない事ばかりアドバイスしました。
うめどん。先日、腰が痛い・・・と、久しぶりに私のカイロにやって来たので、みてみたんだけど、もう腰周りの筋肉がガチガチであった。だから、パッチと腹巻きでもして冷えを防ぐ様に、と厳命したら、それを忠実に守ったらしく、「もう全然痛くない」とのこと。ついでに調子の悪かったお腹も治ったらしい。まぁ、冷えはよくないからねー、これからも気をつけろよ、と言ったら、「はい。分かりました」と答へたものの、うめどんは冷たいジンジャエールをお代はりまでして飲んでゐました。
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