8月12日〜8月18日 [etc]
トークショー@みなみ会館
8月16日土曜日の17時20分の回の「リアリティーのダンス」終了後、トモコによる“ホドロフスキーのタロットとサイコマジックの説明、及び映画にみるタロットの象徴と読み解き”といふトークショーがありました。
もともとこれは、東京のアップリンクで行ったトモコのトークショーが好評であったため、ではうちでも是非に、とみなみ会館さんに請はれて実現したもの。
しかし、この日は朝から凄い雨。暴風雨、と言っても過言ではない(死者も出た模様)。映画も上映期間の最後の方だし、お客さんとか来るんかいな、と、私はオパールで働きながら案じてゐたのですが、50人弱の動員があり、なんとか無事に終へた様です。
もともとアップリンクでは1時間半かけて喋った内容を、70分で、といふ依頼だったので、トモコは前日まで非常に苦しんでゐました(正確にいふと、前日と前々日の二日間を苦しんでゐました。それまで手をつけてなかったのも問題なのですが、まぁ、追ひつめられるまでやらない質だからねぇ)。
そもそもトモコは時間配分が苦手なのです。私はトモコと結婚する前、付き合ひ始めた頃から現在まで、数千回は色んな形でトモコと待ち合はせをしてきたと思ひますが、そのうちトモコが時間通りに間に合ったのは、多分3回くらゐです。どんなに多めに見積もっても、5回は超えない。つまりトモコは時間配分が苦手、といふより出来ないのです!
だから、私も協力する形で、とにかく60分に収める様に原稿をまとめました。多少伸びても、10分は余裕がある形です。これならなんとか、と思ってゐたのですが・・・なんと、みなみ会館に行ったら、今日は時間が押してゐるので、70分との約束でしたが60分で収めて下さい、と言はれてしまったのです。そらムチャやろ。そこでトモコは交渉して、もう少し時間を伸ばして貰った様なのですが・・・。
案の定、帰ってきたトモコに「どうだった?」と訊ねれば、「時間のプレッシャーが激しくて、思ふ様に喋られなかった・・・」と落ち込み気味。しかし、まぁ、それは喋った側の事情。トークショーを聴きに行ってくれたオパールの常連さんたちが、何人かトモコと共にオパールに帰ってきてくれたのですが、彼・彼女らの話をきくと、「面白かった!」「映画を観てもよく分からなかったけど、解説きいたら分かった様な気がする」「きかないと分からない事ばかりで、感心した」などと、概ね好評。ま、私に対して悪い事をいふ訳もなく、お世辞も入ってるでせうが、みんなの様子を観るに、妙にウキウキして高揚感に溢れてゐたので、やはり楽しかったのは事実なのであらう、と私は納得しました。
内容的にはね、他ではきけない高度なものがギュッと盛り込まれてゐるので、そら分かる人には面白いと思ひますよ。トモコのタロットの師である宮岡先生も来られてゐて、合格点を出して貰ったみたいなので、良かったんではないか。
とりあへず、みなさま、暴風雨の中、ご苦労様でした。
カナディアンウイメン
今週は外国からのお客さんが多かった。山下さんと喋ってゐたら「恵文社も外国のお客さんばっかだよー」と言ってゐたので、やっぱ外国からの観光客が増えてゐるのかもしれない。
で、そんな中には、気に入って何度も来てくれるお客さんもゐます。今週は大柄な白人女性の4人組が何日か連続して来て、キリンラガーを何本も飲み干してくれました。あんまり飲むので、キリンラガーがなくなってしまひ、他のビールに変へて貰ったのですが、その時に、(私の英語聞き取り能力に間違ひがなければ)「あたしらカナディアンウイメンはよく飲むんや!」と啖呵を切られ、4人で呵々大笑してをられました。うーむ、かっこえー。
しかし4人とも私より背が高いですからね。圧迫感がありますよ。
高慢と偏見とゾンビ
マッシュアップ小説の代表作、「高慢と偏見とゾンビ」ジェイン・オースティン&セス・グレアム・スミス著、を読みました。
“マッシュアップ”とは、よく音楽である曲のトラックに別の曲のボーカルを乗せたり、ある曲に他の曲をぶっ込んだりしてる技法の事ですが、これを小説でやったのが“マッシュアップ小説”。まぁ、噂には聞いてゐたのですが、それホントに面白いんかいな、と些か疑問に思ってゐたのです。
で、読んでみると・・・メッチャ面白い!あまりのバカバカしさ、下らなさに、思はず吹き出す所が続出。やー、最高だわー。
「高慢と偏見」は、言はずとしれた英国文学の傑作。ブルジョアのベネット姉妹のお婿さん探し・・・といふ、なんとも面白くなささうなストーリーなんですが、読み出したら止まらない、といふ。私も、そんな下らない内容の小説なんて読みたくもない、と思ってゐたのですが、ふとした事で手に取ってみたら、止まらなくなって、二日で読了した覚えがあります。
この「ゾンビ」の方は、その「高慢と偏見」の文章をほぼそのまま踏襲しながら(ただし、けっこう省略はしてある。長いからね、原作)、随所にゾンビがぶっ込んである、といふもの。ベネット姉妹は中国(支那)の少林寺で修行をした優秀なゾンビハンター、といふ設定になってゐて、舞踏会の最中にゾンビが襲来したら、ベネット父が「娘たち!死の五芒星だ!」と叫び、5人の娘は五芒星の形に陣形をとり、ゾンビたちを倒していく、といふ・・・あまりにバカバカし過ぎる!
また主人公のリジーは、気位も高いが廉恥心も強い娘で、自分の所行を反省して強く恥じたりするのですが(これは原作もいっしょ)、この小説ではその時に、自らの身体に恥辱の七つの傷をつける、といふ・・・あまりにおもろ過ぎる!
私がこの本を読んでゐて不思議に感じたのは、中国(支那)より日本の方が武術に関して上である、といふ設定になってゐること。ベネット姉妹は中国(支那)で修行をしたので、その事でちょっとバカにされてゐるのだ。
うーむ、ニンジャとかも出て来るし、やはりサブカルチャーの世界では中国(支那)より日本の方が上なのか。しかし、「カラテキッド」がリメイクされたら実質カンフーキッドになってゐたが如く、そのうち支那に抜かされるかもしれませんが。
とはいへ、ペンバリーの女中頭はキモノを着て纏足だったので、支那も日本もゴッチャゴッチャなのかもしれないけれどねー。
予想を上回って、とても面白かった。「高慢と偏見」にゾンビを混ぜる、といふ発想が秀逸だったのだらう。けど、まぁ、マッシュアップ小説はこれ一本で十分かも。
座長挨拶
今回の梅本座は、初めての座長参加。座長ウメドンはこの4月に東京に転勤になったので、今まで参加できなかったのだ。そこで、座長からみなさんに挨拶を。
「えー、今回初めて梅本座に参加でき、とても嬉しいです。実は・・・次回も参加します。そして、その次も参加します。その次も、参加します。えー、多分、ずっと参加します。実は・・・京都に帰ってきます」
な、なんだそらー!
実はウメドンは東京に転勤になったものの、全く仕事ができず、半年も経たずに返品となったといふ次第。むむむ・・・、予想通りの展開。
といふ訳で、次回からは座長参加で梅本座は開催されます。
ちなみに今回の映画は「トリュフォーの思春期」でした。
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