4月21日〜4月30日 [etc]
ホドロフスキー滞日
この一週間はホドロフスキーが日本に居た、といふ記念すべき日々でした。
我々はまづ22日の「リアリティのダンス」プレミア上映会(監督挨拶&公開タロットリーディングつき)に行きましたが、その事は前回、別に書いたので、今回は他の事を記していきたいと思ひます。
ホドロフスキーの「DOMMUNE」
23日に、ネットで生配信される「DOMMUNE」という番組にホドロフスキーがゲスト出演しました。この番組ではなんと!ホドロフスキーによる公開サイコマジックが行はれる、といふので、我々は仕事もそっちのけでパソコンに齧りついてゐたのです。ところが・・・。
ホドロフスキーお疲れの故、サイコマジックはなし。がくり。残念!
この番組、業界人が集って内輪で盛り上がる、といった感じのものらしく、さういったものとは無縁のホドロフスキーは浮きまくりでした。それでもホドロフスキーのお話は相変はらず興味深く、とても面白かったです。
100人座禅大会
26日土曜日は、東京の龍雲寺といふ所で「100人座禅大会」といふのが行はれました。龍雲寺は臨済宗・妙心寺派のお寺。ホドロフスキーの禅の師匠である高田慧穣の師が、確か臨済宗・妙心寺派の管長であった山田無文のはず。故に、このお寺が選ばれたのでせうか。約1000人の応募があった中から抽選で100人の人が選ばれるとのこと。幸運にも、トモコは選ばれましたので、ひとり(ポー社長は同行)東京へと行ってきたのです。
前日、トモコはホドロフスキー宛に手紙を書きました(スペイン語はできないので、英語で)。そしてあるプレゼントを用意しました。これを、もし渡すチャンスがあるなら、渡さう。さう考へて、東京に向かったのです。
さて、当然の様に(?)一番に着いたトモコは、整理番号1番をゲット。ホドロフスキーはお疲れで遅れてやってくる・・・といふので長々と待ってやっと到着したホドロフスキーを観て、トモコは愕然としました。22日の時の様な溌剌とした感じが微塵もなく、憔悴しきった老人といった感じだったからです。これは何としても、手紙とプレゼントを渡さねば。だって・・・。
まづ、ホドロフスキーによる法話。次に座禅。で、いよいよホドロフスキーの退場。トモコは、座って拍手してゐる人々の間を駆け抜け、「プレゼントを渡さないで下さい!」と制止する主催者側の人間を振り切って、ホドロフスキーに手紙とプレゼントを渡しました。ある情熱を込めて。その時、ホドロフスキーはそっと手を重ね、嬉しさうに笑って、頷いてくれたさうです。
むろん、トモコは主催者側のひとたちから大いに睨まれたらしい。極悪人、人非人、犯罪者、みたいなもの。すんません。しかし、仕方ないよね、これは一種のサイコマジックみたいなものなんだから。
果実
ここで、トモコは一人の男性と知り合ひました。彼はパリに10年ほど住んでゐたらしく、その時にホドロフスキー夫妻とも親交があったさうです。彼は、トモコの強引な手紙&プレゼント渡しを「やりましたね!」と喜んでくれたさうです。
トモコは、彼から彼自身が受けたホドロフスキーによるタロットリーディングの話や、様々な逸話などを興味深く聞き、遅くに京都に帰ってきました。
で、その間、私は「土曜日といふのにヒマぢゃのー」と呟きながら、珈琲をいれてゐたといふ訳です。
キャプテンアメリカ/ウインターソルジャー
ハリウッドのスーパーヒーローものとかが大嫌いであらうホドロフスキーを追ひかけてゐながらなんですが、「キャプテンアメリカ/ウインターソルジャー」をMOVIXにて鑑賞しました。これ、面白い!私はこのシリーズでは「アイアンマン」「アベンジャーズ」そして「キャプテンアメリカ」の前作しか観てゐませんが、それらの中で一番面白かったかも。
なんつーてもアクションシーンがいい。魅せるアクション満載です。そしてアンソニー・マッキーがいい。スカーレット・ヨハンソンがいい。で、クリス・エヴァンスのキャップが、やっぱ凄くいいよねー。「スノーピアサー」の時とは大違ひ。
キャップはアメリカの理想を体現したキャラ。で、40年間冷凍睡眠状態になって、現代に甦ってきたといふ設定だから、すごーく時代とずれてゐる。それが、いい。アメリカを象徴する彼の存在が、そのまま現代アメリカ批判になってゐる、といふ・・・。誰が敵で味方か分からない、誰も信用できない、といふ状態になった時に、「ボクはウソをつかないよ」とポツリと呟くキャップ。ううーん、いいわー。フォロー・ザ・キャップ!
実はウインターソルジャーとの絡みがイマイチだったりと、お話的には難点が散見しますが、そんなの気にならない。次の「アベンジャーズ」も観にいかうーっと。キャップを観に。
Comments
コメントしてください