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2012年05月21日(Mon)

キリング・フィールズ 映画

いやー、最近、クロエ・グレース・モレッツが良くってねぇ。
などと書くと、最初から好きだったんぢゃないの?とか言はれさうだけど、実はそんな事はなくて、「キック・アス」にしても「モールス」にしても、あれは役がいいんであって、クロエ・グレース・モレッツ本人は別にどーって事なかったんだよね。むしろ彼女が美少女美少女と騒がれるのがイマイチ分かんない感じだった。ベスト・コーストのミュージックビデオなんか、結構?な感じだったし。

それが「ヒューゴ」を観たあたりで、あ、この娘可愛いかも、と初めて思った。「ヒューゴ」では役があんまり良くなくて(映画も良くなかった)、それで却って彼女の可愛さのみが目立ったのかもしれないけれど、年齢の問題もあるかもしれない。「キック・アス」の時に11歳、「ヒューゴ」では13歳くらゐかな。
で、この度観た映画「キリング・フィールズ 失踪地帯」では、多分13か14歳。いや、凄く良かったんですよ。

この映画、マイケル・マンの娘であるアミ・カナーン・マンの長編デビュー作です。マイケル・マンのファンの間ではあまり評判は芳しくない様ですが、私は結構好きです。ていふか、最近の親父さんの作品より断然いい。
マイケル・マンの映画には、ちょい男のナルシズムみたいなのがちらつき、私はさういったのはやや苦手なのですが、この作品にはさういったものが全くありません。いっそ荒涼とした、とでも形容したくなる様なドライさが通底し、不気味で不穏な空気が画面に満ちてゐます。ストーリーも、男の子が喜びさうな分かりやすい盛り上がりなどなく、ズルズルひたひたとやりきれない様な疲労感を伴った展開が続いていきます。それが、いい。
そんな中で、悲惨な環境で産まれ育ち、確実に影を背負ってるんだけど、それによって捻くれるのでもなく、世界にも自分にも無関心にその存在を光らせてゐるクロエ・グレース・モレッツが、素晴らしいです。彼女を観るためだけでも、この映画を観る価値はあるでせう。

次の彼女の出演作はティム・バートンの「ダーク・シャドウ」。只今絶賛公開中です。まぁ、主演がジョニー・デップといふのはかなり萎えるポイントですが、彼女と、ミシェル・ファイファー、そしてヘレナ・ボナム=カーターを観るために、必ず行きます!

で、その次に控へてゐる彼女の主演作が・・・「キャリー」のリメイクか・・・。う〜ん、微妙。「キャリー」とか恐いからやめてほしい。心臓に悪いでせう、あのラスト。・・・でも、行くんだらうなぁ。

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