京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

ヒップホップファンを自称するなら、とりあへず今はウィージィの「REBIRTH」に言及しなければならないでせう。なにしろシーンのトップに立つラッパーが、ゴリゴリのロックアルバムを作ったのですから。
このアルバム、向かう（US）ではえらく評判が悪い様です。こちら（JAPAN）では・・・どうなのかな？雑誌「bmr」では、向かうでの評価を踏まへた上で、敢て賞賛してゐる様ですが。

私自身の評価は・・・まー、どうでもいいかな？といった所でせうか。などと書くといい加減の様ですが、案外さうでもありません。実際のところ、このアルバム、良くできてゐるとは思ひます。ただ、私はこの手のロックには興味がないのですよ。
ウィージィのやってゐるのは、グランジ以降のロック。私、グランジで完全にロックって終はったと思ってる人間ですから。それ以降のロックには何の興味もありません。といふか、そんなもの、ロックとは思ってをりません。
私にとってロックとは、そらTHE WHOでありZEPでありSMALL FACESでありT-REXです。
だから「あ、ロックってそのロック。ふーん、若いんだねー」といふのが正直な感想だし、さらに付け加へれば、このアルバムが何かシーンを動かす様なものになるとも思へません。ロックがそのロックなら、そこに力が宿るとは思へないからです。良質な趣味のアルバム、といった所ではないでせうか。
しかし、これは決してこのアルバムを貶してゐる訳ではありません。アーティストたるもの、常に革新的で時代を動かす様な作品をつくるべし！なんて事はありませんし、趣味の作品があったって全然オッケー。むしろ、商業主義の中でそんなものを作る事ができる事こそ、大切なのかもしれません。

ただ、私はもう聴かないかな、このアルバム。１０回ほど聴いたし、十分だらう。