メイヤー・ホーソン来日 [音楽]
メイヤー・ホーソンの初来日ライブ、行って参りましたー。
メイヤー・ホーソンといへば、昨年デビューした新人の中では最も話題になった人、の一人。ストーンズ・スロウからデビューした謎の白人で、私も彼のデビューアルバムである「A Strange Arrangement」のあまりにクラシック・ソウル然とした佇まひにガツーンとやられ、一体どんな人なんやろー、とワクワク感を高めてゐたのですが、bmr3月号で彼を含むストーンズ・スロウの特集が組まれ、それによって色々な事が分かりました。
実は彼はヒップホップアーティストとしては10年程のキャリアを誇る人で、日本にも以前、DJヘアカットとして来てゐるとの事。う〜む、DJヘアカットって、きいた事あるぞ。
そんな彼が半ばお遊びでやってゐたのが“メイヤー・ホーソン”といふサイドプロジェクト。これがストーンズ・スロウのPBWの耳にとまり、是非ソウルアルバムを作るべき!と言はれて本格的にやり始めたのだとか。
驚くべきは、あのマジックが掛かったかの様なソウルアルバムは、彼のベッドルームで超ローファイな機材で録られたといふ事実!いやー、あんだけの音(昔のソウルミュージックの質感)を出せるなんて、相当凄い。やはり工夫と愛なのか、と私はとても感心したのでした。
さて、そんな彼ですが、実際に観てみると・・・、うむ、納得。こらもう間違ひなく、ナード!音楽オタク、ですね。ダサイ真っ赤なスーツに黒のシャツ、謎の蝶ネクタイ。それはやめろ!と言ひたくなるナイキのスニーカー。しかも、この赤スーツがシワだらけ。ファーストステージからそのままなのか?・・・ってか、下手したら来日してから一度も洗濯&プレスしてない可能性もアリ!といふ代物。さらに、メガネのレンズが分厚くて・・・。
あまりに典型的なんで、もしかしてワザと?といふ気がしないでもないですが、まー、パッとしないこと甚だしいです。
さらにバンド自体もB級感溢れるといふか、学生バンドっぽい、といふか。
(つまりは音が薄い、といふ事)
いや、でもね、これらは決して貶して言ってるんぢゃないですよ。かういったモッサイ点が全て、好感度に結びついてゐるのです。音楽が好きで好きでたまらない青年たちの愛に溢れてゐる、といふか。良い意味でのディレッタント。いや、楽曲のレベルは高いですからね、ホント。
カバー曲も、ビズ・マーキーやニューホリデイズ、ジェシー・ジェイムスの「LOVE IS ALL RIGHT」!とか、もう、ツボつきまくり。ラストはアイズレー・ブラザーズの「WORK TO DO」。最高。ブラックミュージックが好きなんだね、うん、それも半端なく。と、思はず肩を叩きたくなりました。
楽しく、幸せな気分になれるライブでしたー。
Mayer Hawthorne - Maybe So Maybe Noニューホリデイズのこれをカバーする所が、また。
Comments
投稿者 オイシン : 2010年03月07日 07:45
おおー、これはすごいですね。
元ネタそっくり!
アルバム買ってみまーす。
投稿者 元店主 : 2010年03月07日 13:59
だろ?
アルバムにもノーザンテイスト溢れる好曲が多数収録されてゐるので、オイシンにもおすすめだ。
できれば、ボーナスレコードのおまけのついた奴を買った方がいいぞ。CDの大きさのアナログがついてるんだけど、そこで、「LOVE IS ALLRIGHT」をやってゐる!
PVも素晴らしいでせう?
投稿者 Anonymous : 2010年03月07日 20:43
ほんといいPVですねー。
スケートとソウルがこんなに合うとは思いませんでした。
LOVE IS ALLRIGHT見ました。これはうれしいオマケですね!!
ちょっと気合がたりませんけど(笑
http://www.youtube.com/watch?v=gIVsKzjuPMA
投稿者 オイシン : 2010年03月07日 20:43
名前を書き忘れてました。上の書き込みは僕です。
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