スイバ [etc]
先日ワリイシさんから「スイバ」といふ言葉を教はりました。
これは京言葉で、「他人には知られたくない、自分だけのお気に入りの場所」といふ意味らしいです。
ワリイシさんは、その昔あるバーで働いてゐたのですが、そのバーはその時点で結構な年月を経てをり、すでにママさんも年配、常連さんもママさんと同じく年配の方ばかりで、どうにも若い人たちが来ない。このままではジリ貧になるのでは、と危惧したワリイシさんがその事を口に出すと、「この店はみんな(常連さんたち)のスイバになってしもたさかい・・・」と言はれ、その時に初めて「スイバ」といふ言葉を知ったとか。なるほど、他人には教へたくない訳だ。
これは面白い。「スイバ」とは、「粋場」かな?「好場」かな?と、ワリイシさんに尋ねると、「うちは『水場』と教へてもろた」とのこと。
おおー、これはますます面白い。早速家に帰ってググッてみました。
すると、ですねー。「すいば」或は「スイバ」と書いてゐる人が多く、後は「粋場」かな。「水場」といふのは発見できませんでした。
とはいへ、もともとは「好き場」から発展してきた様なので、「粋場」でも「好場」でも「水場」でもいいのではないかと思ひます。むしろ、バーでなら「水場」の方が相応しいのではないかと。
ちなみに、丹波では「スイット」とも言ふらしいです。これは堀井令以知さんの「折々の京ことば」から。
ところで、なんでワリイシさんとこんな話になったかといふと・・・・・・、分かりますよね。
みなさんの御来店をお待ちしてをります。
Comments
コメントしてください