ババさん去りて [河原町ラストデイズ]
ババさんのお兄さんが来店されました。
お兄さんはババさんとは対極的で、バリバリの体育会系です。スキーを高校以来嗜まれ、そのために身体を鍛へるとてジムに20年以上も毎日欠かさず通ってゐるとのこと。一見細身で華奢ですが、その実、全身鍛へられた筋肉。といふ、昔の小林旭の様な身体。それでも・・・・・・、雰囲気において、ババさんと共通するものがあるので、オパールのカウンター席に座ってをられると、なにか変な感じです。
サンズンが来店しました。
前回の来店時にも思ったのですが、サンズン、ここ最近でグーンと老けました。どこのをっさんが来たのかと・・・。仕事上のストレスかな?サンズンももうすぐ30歳。30歳を前に、転職を考へてゐるのは、前回と同じです。
「でも、相談する人みんなにで、今の会社に居た方がいい。って言はれるんです。転職したって、給料は下がるし、待遇も悪くなるからって」
ま、日本の会社はさうだよね。基本的に転職はステップダウン、になってしまふ。でも、本当にやりたい事がある、とか、今の仕事内容が哲学的に合はない、とかいふ理由があるなら、転職もまたよし、とは思ふけど。・・・ババさんの事もあったし、人間いつ死ぬかなんてホント分からないんだから、サンズンもここらでハッキリ、人生に対する態度を決めておいた方がいいぞ。さうすれば、おのずと道は定まるだらう。
「さうですねェ・・・」
いつもの軽薄さが、些か少ないサンズンであった。
マツヤマさんが来店されました。
いやー、マツヤマさんの「ハプニング」のレビュー、面白かったですねー。やはり、あれは政府の陰謀を暴く“暴き系”の映画だとみましたか。
「うん。といふか、ボクはあれは、多分にトンデモ系のレビューとして書いたんだけどね。一寸、強引でせう。でも、ネットとかで色々とあの映画に対して書かれた文章を読んだんだけれど、みんな驚くほど単純な見方しかしてない訳。それで、少し変はった見方もあるぞ、といふ訳で・・・」
さうですよね。みんな、驚くほどナイーブ、といふか。映画にしても小説にしても、そこから何を汲み取るかが大切で、それをするにはある種の訓練・勉強が要る、といふ意識がもの凄く欠落してますよね。そこら辺りの事は、ババさんとよく話したんですが。
「だからこそ、我々がそれを継いでいかないと。もっと映画観ませうよ。そして、レビューを書きませうよ」
はい。さうですね・・・・・・。
テラリーが来店しました。
テラリーは実家に里帰り。の前にオパールに寄った訳だけれど、ハッシーやYO!ちゃんと盛り上がって、結局朝まで。・・・・・・ま、それはいいんだけど、我々はこれが毎日だからな、最近は。でも、仕方ないでせう、河原町オパールラストデイズなんだから。
みんな遠慮せずに来て下さい。
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