ハプニング [映画, 河原町ラストデイズ]
MOVIXで「ハプニング」を観ました。
久しぶりの映画です。ババさんのお見舞ひに行ってゐる間は、なんとなく映画に行くのを自主規制してゐる所がありました。だって、映画を観に行ったらその話をババさんにする事になるし、それを聞いたらババさんは死ぬほど羨ましがるでせうから。なにしろ、ものすごーく、映画を観に行きたがってゐましたからね、ババさん。
そんな訳で、映画鑑賞復帰第一作は、ババさんも大好きだったシャマラン監督の新作「ハプニング」です。
私もシャマランは好きな監督さんです(但し、 ババさんが初めて否定的な評価を下した前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」は観てません。うーむ、いかんなぁ)。理由は、まづ確固としたスタイルを持ってゐること。人智を超えたものに対する畏れが常に作品の背後にあり、その中で、人は如何に生きるべきか、が密やかに問はれてゐること、等でせうか。
今回は、人智を超えた災厄が突如として人類の上に降り掛かり、それに対して人間はどう対処すべきなのか、あるいは出来ないのか、どの様な醜態を晒してしまふのか、が描かれてをり、結局人智以外のもので解決(らしきもの)に至る、といふ所まで、同じシャマラン監督作品では「サイン」と同系統の作品といへるでせう。
些か地味であり、薄味、今までの作品の随所にあった魅力的な破綻もなく、ソツなくまとまり過ぎてゐて、今までの中では一番印象の薄い作品、といふのが正直な感想です。とはいへ、ま、映画鑑賞復帰第一作としては、これぐらゐでもいいかな。スクリーンで映画を観ることができる、といふ幸せを噛み締めるだけで、まづ充分としておきませう。
・・・・・・え?こんな感想では面白くないですか?・・・さうですか。では、例の“深読み”、やってみますかー。(いつものごとく、ネタバレあり、です)
この映画の“本当に”意図するところ。・・・それは、昨今の“間違った環境問題”に対抗し、“真の環境問題”を提起する事である。ババーン!
では、“間違った環境問題”とは何か。もちろん、それは“地球温暖化問題”の事である。地球温暖化問題・・・・・・未だにこんな与太話が大手を振ってまかり通ってゐる事が信じられないですが、これによって金儲けができる体制(排出権とかね)がガッチリできてしまってゐる事、自分たちさへ金儲けできれば地球の環境なんかどうなってもいいと考へてゐる連中がこれに関はってゐる事、などを考へれば、まだ当分この茶番劇は続くのでせう。
だから私は何度でも言ひます。
- 地球が温暖化してゐるかどうかなんて誰にも分からない。(気候変動に関しては人類はほとんど何も分かってゐないのが実状の様です。複雑過ぎるのですね、気候って。天気予報は未だにアテにならないし・・・)
- たとへ地球が温暖化してゐるとしても、その原因が二酸化炭素である可能性はかなり低い。(そもそも二酸化炭素って、大気の0・035%くらゐですよ。それが増えたのが原因で地球が温暖化って・・・。確かに二酸化炭素は温室効果が高いですが、水素の方がもっと高いといふ話。で、量も水素の方が遥かに多いのだから、水素が原因といふ方が筋が通ってゐるのでは。て、いふか、地球は勝手に周期的に温暖化し、寒冷化する、ってーの)
- たとへ地球が温暖化してゐるとしても、それがいい事なのか悪い事なのかなんて、さう簡単に決められない。(単純に考へて、現在の地球は氷河期な訳です。地球としては寒過ぎる。もっと暖かくなった方が、食料も増えて今よりズウッと住みやすくなるのでは。温暖化はむしろ歓迎すべき事態なのではないでせうか?)
で、なんでこんな“(二酸化炭素による)地球温暖化”などといふいい加減な話が出回ってゐるかと言ひますと、ひとつはそれで金儲けを狙ふ連中が居ること。原発を推進したいヨーロッパ勢が、石油を抑へてゐるアメリカを潰したいと考へてゐる事。などの利権問題と、もうひとつは、“真の環境問題”から人々の目を逸らさせよう、といふ意図からでせう。
では、“真の環境問題”とは何か。それは、環境問題とは畢竟、人類と他の生物との共存/闘争の問題だ、といふ事です。
もうすぐ人類の人口は68億人となります。これはいくらなんでも多過ぎる!これだけ人類が多くなりますと、他の生物や資源、つまりは“環境”に悪いに決まってゐます。それだけ住む所も要る、食べ物も要る、エネルギーも要る、廃棄物・ゴミも出る、となれば、“環境”の方はたまったものではありません。温暖化なんて瑣末な問題、真の問題は、人類の数が多過ぎる、といふ事なのです。
故に、シャマランはこの映画で“真の環境問題”を描いてみせたのです。植物が、自衛のためにある種の毒素をまき散らし、それを吸った人間は次々と自殺してしまふ。・・・おお!これはなんと見事な環境問題の解決法でせうか。もしこんな事が本当に起これば、誰も“地球温暖化”などといふバカな事は言はなくなりますよ。
つまりこの映画は“地球温暖化論”批判の映画だった訳です。
世間の俗論に惑はされず、常に真理を描かうとする・・・・・・う〜む、やっぱシャマランは偉いなァ。
ま、こんな感じでー。
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