鳴神の呪ひ [歌舞伎]
海老蔵の怪我の詳細が分かりました。風呂場のガラスで足のウラを切つて、なんと15針も縫つたさうです! …あかん、これは絶望的や。
今の所、代役は『鳴神』が片岡愛之助、『義経千本桜』が坂東薪車、『女殺油地獄』が片岡仁左衛門とのこと。ま、『義経千本桜』はどうでもいい。この義経役は大したことないから。薪車でオッケー。船乗り込みの時も、薪車は一番感じが良かつたし。
『女殺油地獄』は…、微妙。いや、仁左衛門の『女殺油地獄』は凄く観たい。なんと言つても本人の大当たり役でありながら、(年齢の問題で)もう演らない、と本人が宣言してゐた作品なのだ。これが観られるなんて、まるで奇蹟の様だ。仁左衛門ファンは、みんな海老蔵に感謝してゐるだらう。私も仁左衛門の『油地獄』が観られるなんて夢の様だが、しかし、しかし、海老蔵のが観たかつたのだー! もう、一生やらないかもしれないし。
で、問題は『鳴神』。ら、らぶりん(愛之助)の『鳴神』なんて観たくないー! ってば! もう、『鳴神』を一番楽しみにしてゐたのにー。…いや、観たくない、といふのは言ひ過ぎですが、海老蔵でないのなら、一等席は買はなかつた。演目に金を払つてゐるんぢやない。役者に金を払つてゐるんだから。……あああー、今回は海老蔵を見るために一等席を4枚も買つたのにー。6万円ですよ、6万円。それが全てパー。…ッて事はないんだらうけど、やはり納得できんよ、マジで。目の前が真ッ暗。
しかし、こんな事になると、色々と邪推せずにはをれない。海老蔵、本当に風呂場で転んで怪我したのか?
よく喧嘩とかして怪我して、それを隠したい時に、「風呂場で転んだ」とか言ひますよねー。海老蔵、誰かにやられたんぢやないの? 例へば…ほら、タイムリーな女性問題とか。女性関係で刺されるのはよくある事。相手の人がどういふ人だか、私は全く知らないので何とも言へませんがー。
他には、うん、松嶋屋と揉めた、とか。揉めて東京に帰つてしまつた、とか。さういへば、すでに観に行つた人から聞いたのですが、海老蔵の舞台写真が売つてなかつたさうなんですね。ま、その時に間に合はなかつたのかもしれませんが、それも変な話だ。一番の売れ筋でせう。その他、ここには書けない不快な情報も入つてきてゐるんだけれど、それも併せて、怪しい。う〜む。
でも、これは“鳴神の呪ひ”だつた、といふのが一番妥当な線ですかね。市川家のお家芸である『鳴神』ですが、二代目團十郎が上演中に三代目團十郎が死んだり、八代目團十郎が上演中に舞台で倒れたりと、“鳴神の呪ひ”といふのがあるさうなんですね。その“鳴神の呪ひ”伝説に新たな一ページが加はつた、と、するのが無難なのかもしれません。
それにしても、うーん、やはり、納得できん。
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