水掛不動 [etc]
これは昨日の続き、28日の日記です。
私とトモコは船乗り込みを無事に終えた後、みなみの街をウロウロとして、最終的に法善寺横町へと行きました。我々は法善寺横町が好きなのですね。なんと言つても水掛不動さんがねー、いい。この辺りに来ると、必ずここに寄り、お参りをしてお不動さんに水を掛け、商売繁盛を祈願したりします。
で、本日も寄つた訳なのですが、何やら様子が違ふ。水の代はりに、火がゴウゴウと燃えてゐます。火の周りには修験者の様な人々が…。これは後から知つたのですが、毎月28日には、ここで護摩を焚くさうなのです。おお、そらさうだ。お不動さんだもの。護摩を焚くよねー、と、我々も500円だして護摩木に名前を書き、それを燃やして貰ひました。
そんなこんなで、トモコとともにボンヤリ燃え盛る火を見つめてゐると、自転車に乗つたをじさんがやつてきて、火の前に止まりました。片手で拝む様にし、なにやら口許で呟いてゐます。野球帽を被つた、いはゆる大阪下町のをじさん、といつた風情の方だつたので、こんな人もお不動さんを信仰してるんやー、いい感じー、などと思つてゐたら、をじさんは徐に手で口許を隠し、しばらくそのままで何やら呟いてゐました。と、突然、あたりが振動するかの様な大声で、怒鳴り始めたのです!
「**********************!!!!!!」
その言葉は明らかに日本語ではない。サンスクリット語か? いや、適当な推測をしてゐますが、マツヤマさんならヘブライ語と言ふだらう、とにかく、それは呪的な言葉であつたのは確かです。その場が、時間とともに凍結したかの様でした。
気がつけば、をじさんは恥ずかしさうに私の方をチラッと見て、そのまま自転車で走り去つてしまひました。何事もなかつたかの様に、護摩の火は燃え盛つてゐます…。
う〜む、あれは何だつたのでせうか。法善寺横町は不思議な所であります。
Comments
投稿者 マツヤマ : 2007年07月12日 19:44
あっ、それ多分ヘブ語です。今日くらいから山鉾が並びますねぇ。
「函谷鉾」の旧約聖書創世記の絵や、「鯉山」のダビデ王など、祇園祭には秘密がいっぱいですねぇ。意識して見ると楽しいですよ、きっと。
投稿者 店主 : 2007年07月13日 03:42
「函谷鉾」、本日みました!
・・・でも、クルマで通り過ぎただけなので、創世記の絵には気がつきませんでした。残念!
「長刀鉾」にはお稚児さんが乗つてゐて、他の子供たちも鈴なりになつてゐて、なかなか壮観でありました。
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