天木直人 [リバータリアン]
最近、天木直人さんといふ方に注目してをります。
天木直人さんは、元外務省のエリート官僚だつたのですが、イラク戦争に反対する意見を小泉首相に具申したため、免職! になつてしまつた人です。それらの経緯は『さらば外務省!』といふ本に記され、ベストセラーになつたので、その名前ぐらゐは知つてゐる人は多いでせう。私も、名前だけは知つてゐました。
それが最近、副島隆彦氏のサイトBBSで、天木直人は日本のロン・ポールだ! といふ書き込みを見つけたので、一寸興味を持つて天木直人さんのブログを覗いてみると……正に! これは日本のリバータリアンではないか! と驚嘆したのでした。
講談社 (2006/03/21)
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天木直人さんは言ひます。(以下、発言は全て私による要約・編集です)
「私は日本を愛します。だから私は右翼です。でも、反権力です!」
おお、リバタリ!
「憲法9条は守らなくてはならない。なぜならこれ以上アメリカの戦争に巻き込まれないためである。しかし、世の中には9条は守りたくても、共産党や社民党は絶対に嫌だ、といふ人が多い。私はそんな人たちを統合したい」
おお、リバタリ的!
「政府は国民の血税をアメリカに貢いでゐる。民営化、と口では言ひながら、実はやつてゐるのは“官”の失敗を“民”に押し付けてゐるだけ。ちつとも民営化ではない! いつも国民が犠牲に供されてゐる!」
おお、私と同認識!
…などと、非常に共感する所が多かつたのです。(無論、意見を異にする所もあります)
天木直人さんは、陰謀論にも寛容です。リチャード・コシミズといふ陰謀論者(この人は胡散臭すぎて私はダメですが)の人に呼ばれて、講演などしてゐます。むろん、天木直人さん本人は陰謀論者ではありません。しかし、天木さんが外務官僚として政治の中枢にタッチしてゐた時に、確かに陰謀論者の人たちの指摘する政府の秘密(陰謀)をいくらか知つてゐたために、かういふ人たちの“あくまで真実を暴かう! ”といふ情熱は正しい、といふ事で寛容な態度をとつてゐる様です。陰謀論とは、権力の悪を暴くものです。だから陰謀論を否定する者は、本人が意識するしないに関はらず、権力側です。逆に陰謀論を擁護する者は、反権力だといへるでせう。陰謀論に寛容な天木直人さんは、やはりリバタリ的なのです。
日本にもこんな人が出て来たんだー、と感慨に耽つてしまひました。
天木直人さんは、今度の参院選に出る様で、そのために主にネットを使つて活動をしてをられる様です。既成政党によらないのだから、これはある意味必然でせう。で、毎日の様にブログを更新して、自らの政治信条を訴へてをられるので、興味のある方は是非ご覧下さい。
- 天木直人さんのブログ
- http://www.amakiblog.com/
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