京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > 元店主の日記 >

サブメニュー

検索


月別の過去記事


2007年02月10日(Sat)

言論の自由を守りませう リバータリアン

 ババさん来店。「NHKの番組改編問題で、NHKが敗訴したの知つてます?」と言ふ。

 あ、さうらしいですねー。訳が分からないんですが、やはり政治家からの圧力があると、認められた訳ですか?

「いや、それが政治家からの圧力は認められなかつたんですよ。」

 え? それなら、なんでNHKが負けるんですか?

「うーん、ボクもよく分からないんですが、なんでも原告のバウネットジャパンの思ふ通りの番組を作らなかつた、といふ理由らしいです。取材された時に思つてゐたのと違ふ番組に仕上がつてゐる、と。“期待権”とかいふ言葉を使つてましたが」

 “期待権”??? なんですか、それ。初耳です。て、いふか、それ言論弾圧ぢやないですか!

「さうなんですよ。言論弾圧なんです」

 これからは社会の巨悪の告発が格段に難しくなりますよ。だつて、“期待権”を持ち出せば、自分に都合の悪い言論は全て潰せますからね。思つてた(期待してた)のと違ふ! と、イチャモンをつければいい訳ですから。…にしても、バウネットジャパンにも困つたもんですねー。スターリニズム丸出し、といふか。言論の自由は、自分たちにとつて不快な・不本意な言論をも我慢する事によつて守られる、といふ事が全く分かつてませんね。是非、リバタリTシャツを購入してほしいものです。

「さうですね。政治家ぢやなく、NHKを訴へてる、といふのも困つたもんです」

 全く……は! も、もしかして! バウネットは政府の、ひいてはアメリカの手先ぢやないですか!

「おお! 出た、アメリカ陰謀論! …で、どういふ事です?」

 つまり、これはNHK潰しな訳ですよ。小林よしのりも冗談半分に言つてましたが、今やNHKは日本のアル・ジャジーラなんですよ。民放は全て外資が強力なスポンサーについて、政府やアメリカに都合の悪い事は放送しないらしいですし。NHKの民営化論と同じ構造です。

「なるほど! ポン! と膝を打つ。NHKを潰して全メディアを牛耳り、さらに“期待権”といふ概念で言論を弾圧しまくる訳ですね」

 さうです。きたきたー、ウルトラ管理社会! これは…えらいこッちャー!

「わー!」

 わー! わー!

 …などと、ふざけてゐる場合ぢやないかもしれないですね。とりあへず、最高裁ではこのトンデモナイ判決がひつくり返る事を願つてやみません。

Comments

コメントしてください





※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)、ひらがなを加えてください。お手数をおかけします。


※投稿ボタンの二度押しにご注意ください(少し、時間がかかります)。



ページトップ