引用日記2 方法 [読書・文学]
「まず絶対に一つのことに邁進しなさい。しかも十年間一つのことをじっくりと修行して、揺るぎない方法というものを身につけなさい。それによって将来どういうふうにでも応用がきくから」
『知性の磨きかた』
林望は言ふ。“知性”とは“方法”の事だと。“方法”さへ身についてゐれば、自分の専門分野以外のことにでも応用がきく、と。高等教育(大学・大学院)は“方法”を学ぶところで、“知識”を得るところではない。“知識”など、自分で勝手に勉強して身につければいいのだ。“学問”とは“方法”のことで“知識”の事ではないので、“知識”を身につけることしか出来ない“カルチャーセンター”の類は“学問”ではなく、知性も磨けない、と。
なるほど。と、納得の明快な定義である。ところでオパールはもうすぐ9周年。来年で10年目に突入する訳だが、果たして10年オパールをやつた事で、“方法”は身につくのであらうか。他の商売分野に移つたとしても応用のきく、なんらかの“方法”が。…う〜ん、なんか無理の様な気がする。やはり、“絶対に一つのことに邁進”してないからかなァ。フラフラしてますから、私。そんな風にして、10年などアッといふ間に過ぎていくのであつた。
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