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2006年08月15日(Tue)

北斎と広重展 アート

 京都文化博物館にて『北斎と広重展』を観る。これは故・原安三郎氏の秘蔵コレクションらしく、北斎の『富嶽三十六景』や広重の『東海道五拾参次』などの有名どころ、彼らの肉筆画などを揃へた展覧会である。

 ま、それはとにかく、一歩会場に足を踏み入れて驚いた。大盛況! なんとみんな並んで観て居るのである。壁際にビッシリ張り付く様に並んで居るので、後ろから観るのも見にくく、仕方なく私も列についてダラダラ〜と展覧しました。

 しばらくして気がついたのだけれど、私の前に中学生らしき女の子二人組が居て、こんな状態だからズウッと一緒に観て廻ることになつたのだが、彼女らの会話が面白い。

「なー、なんでみんなTバック穿いてるん?」

「これ、Tバック違ふやろ。褌やで」

「褌! …昔の人ッて、女の人も褌やつたん?」

「いや、それは…違ふんとちやうかなー。なにやろ…なんも穿いてなかつたんちやう?」

「えー! それッて、どうなんよ?」

「でも…」

 とか、こんな感じ。私は思はず、さうさう、昔は女の人は何にも穿いて居なかつたんだよ、だから戦前に白木屋といふデパートが火事になつた時に、女の人は恥ずかしくて窓から飛び降りる事が出来なくて、たくさん焼け死んだんだ。それ以来、女の人も着物の下にズロースを穿かう! といふ風になつたんだよ。とか説明しさうになつたのだが、さすがに思ひ留まりました。危うく、変なをじさんになる所でした。

 コレクション自体は、それぞれの絵に出来・不出来が結構ある様に思へた。また、印のある・なしとか、これどういふ事? とか訊きたい事が結構あつたのだけれど、訊く相手もをらず、女子中学生の話に気を取られてをりました。うーむ、こんな事でいいのか。

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