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2006年07月27日(Thu)

K-Ci & JoJoライブ! 音楽, ウメドン

 BlueNoteのK-Ci & JoJoのライブに行く。実を言ふとこのライブ、ウメドンとアツコさんに誘はれたのだが、それほど乗り気ではなかつた。K-Ci & JoJoは嫌いではないが、最近は新作を出してゐないし、それほど自分の中で盛り上がつてゐる訳でもない。しかし、一度は観たいと思つてゐた二人ではあるし、せつかく木曜日といふオパールの定休日にあたる日にライブが行はれるのだから、と、非常に軽〜い気持ちで出かけたのである。

 あんまり軽く考へてゐたため、少し遅刻して会場に到着してしまひ、すでにライブは始まつてゐた。ああ、この曲、何だつたかな、と、さういへば最近はチットもK-Ci & JoJoを聴いてゐなかつた事を思ひ出しながら席につき、ワインを飲む。気分はユルユルである。K-CiもJoJoも、思つたより小さい。そして、主にK-Ciであるが、ステージ上を所狭しと暴れ回つて歌つてゐる。ふーむ、なかなかいいではないか。などと、余裕をかましてゐられたのは、それから数曲の間であつた。

 ハッキリ言つて、凄い! 私は瞬く間にステージに引き込まれてしまひ、JODECIの曲を連発する頃にはすつかり熱狂してゐた。なんなんだ、こいつらは! 圧倒的な高揚感。お客を盛り上げる、といふより、自分たちも含めてその場全てを盛り上げよう、といふ意志が感じられる。客席に何度も乱入し、ダンスといふよりはトランス状態にある人の様に身体を扱ふK-Ciは、正に神懸かつてゐる。二人とも最初はスーツを着てゐたのだが、K-Ciはすぐに上半身裸に。そこにベストを羽織つたり、様々な帽子を被つたりと、とにかくカッコをつけてくれる。それが涙が出るほどカッコ良い。私はそこに真の黒人のオシャレ魂、たとへばお金がなくて作業着しか持つてゐなくても、ズボンをずらしたりヘルメットを被つたりしてカッコをつける、を見て、嬉しくなつてしまつた。K-Ciカッコよすぎる。

 ラストナンバーは『CRAZY』。が、終はつてステージを去らうとするJoJoの手をとり、あと1曲! と手真似で示し、バンドにも同様に指示し、客席に「“real”を聴きたいか!」と煽りをいれるK-Ci。むろん、我々が断る訳もない。大熱狂のうちに『real』を熱唱。そして一旦ステージを去つたものの、お決まりのアンコール。曲は、やはり『ALL MY LIFE』。そしてこれが、また! いつまで経つても終はらない! K-Ciがいつまでも煽り続ける。途中であきれてJoJoは帰つてしまつたが、K-Ciは帰らない。いつまでも「ナーナンナ、ナナ、ナナナナ〜」と、ステージを揚げ続ける。普通、かういつた場合、いいかげんだれるものなのだが(そんなステージはいくつでも見てきた)全然だれない。いつまでも、どこまでも、高揚感は続く。我々観客も、シャーマンK-Ciのもと、「ナーナンナ、ナナ、ナナナナ〜」と、トランス状態。凄い。凄いものを体験してしまつた。

 惜しむらくはステージが短かつたこと。ブルーノートだから仕方がないかもしれないが、1時間やらなかつたんぢやないか? と、時計をみれば、なんと1時間半もやつてゐる。ブルーノートで出来る限界時間だらう。ううーむ、マジで一瞬に感じたが。確かに、こんなステージを繰り広げるのなら、新作を出さなくてもファンは見に来るよなー、と、しみじみ思つたのでした。

 でも、そろそろ新作出して欲しいな。JODECIのでもいい。DJ QUIKのプロデュースでね。

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