ウノピョン [ウノピョン]
ウノくん来店。ウノくんのメールアドレスの一部に“unopion”といふ言葉が入つてゐて、以前から「ウノピョン、ッて何や? ネコピョンと何か関係が?」と激しく疑問に思つてゐたのだが、本日、その謎が解き明かされた。
「あれは、実はウノパイオンなんですよ。ボク、大学院でパイオンの研究をしてゐたもんで」
パイオン?
「ええ、湯川秀樹がその存在を予測してノーベル賞をとつたといふ…」
ああ! パイ中間子のことか。
「さうです。あれ? ケンタロウさんは理系でしたッけ。パイ中間子なんて知つてゐるといふ事は…」
いや、もちろんバリバリの文系だけど、パイ中間子くらゐは知つてゐるよ。エヘン! 文系をバカにするもんぢやない。…とか言ひながら、私は、パイ中間子ッてどんな素粒子だつたッけ? と、必死に頭の中で思ひ出さうとしてゐた。が、しかし、全く思ひ出せない。仕方がないので、これ以上パイ中間子についての話題に深入りしないやう、素早く話題を展開した。
でも、ウノピョンと読んでゐる人も多いんぢやないか?
「ええ、実はある日後輩から『なんでウノピョンなんですか?』と尋ねられ、その時にちやんと説明したんだけれど、それ以来、ボクの綽名になつてしまつたんです」
やはり。ぢや、オパールでもウノピョンと呼ばうかな。
「別に構はないですけど…」
「いや、さうね、ウノピョンぢや長ッたらしいから、ピョンよ、ピョン!」
「ええー、ピョン、ですかー、トモコさん!」
「ピョン、ピョン、ピョン! ああ、呼びやすいわー」
「ぢや、それでいいです…」
ピョンくんはオパールオリジナルTシャツ“SPARKLE”を購入して帰つていきました。
Comments
コメントしてください