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2005年08月26日(Fri)

ホリエモン 憂国

 私はテレビを見ないので、ホリエモンといふ人がどういふ人なのか、いまひとつ分かつてゐなかつた。外資の援助を受けてフジテレビを買収しようとしたあの事件ぐらゐしか知らなかつたので、ああ、アメリカの手先なんだな、といふ程の感想しか持つてゐなかつた。まァ、アメリカ財界の駒なんだな、といふ程度。が、この度、小泉政権の意を受けて選挙に出るとの話を聞いて、アメリカ(及びその傀儡である小泉政権)の手先としてよく働くなァ、スケープゴートにされるのかな? と、一寸ばかし興味が沸き、ネット上のニュースを見てみる事にした。ホリエモンが選挙について語つてゐる記事。そして、驚いた。大いに驚いた。ひつくり返つてしまつた。こ、こ、これは……テルビスKぢやないかー!!!

 間抜けと言おうか、素ッ頓狂と言おうか、この発言内容のトンデモなさは、正にテルビスKを彷彿とさせる。どういふ種類のトンデモなさかと言ふと、徹底して教養が感じられないのだ。多分、ホリエモンはテルビスKと違つて、頭はそこそこいいんだらう。東大といふ話だし、仕事も成功させてゐるし。が、徹底して教養が感じられない。教養とは、過去の人々が積み上げてきた叡智のことである。これが感じられない。つまり、智慧がない。悟性はあつても理性がない。勉強や仕事ができても、アホである。と言つたタイプだと思はれる。ホリエモンは常識はずれの発言をする、といふ話はきいてゐたが、これは“常識がない”といふより、“教養がない”といつた方が実態に近いんぢやないか。…しかし、このやうな事は、すでに世間の常識なのかもしれない。私が書いた事を読んで、何を今さら、とみんな思つてゐるのかもしれない。みんなさういつた事は分かつた上で、ホリエモンを楽しんでゐるのかもしれない。我々がテルビスKを楽しんだやうに。ま、私は世間からずれてゐますからねェ。今さらホリエモンに驚くなんて。…が、これは一寸害が大きいんぢやないか。テルビスKのやうな人間は、世間の片隅にゐてこそ無害で楽しめるが、ホリエモンのやうに世間の前面に出て、臆面もなくアメリカの手先として踊るとなると、問題は大きいと思はれる。多分本人は、自分が手先として踊らされてゐるといふ事に無自覚だらうし。…てな事も、すでに世間では了解済みなのかな? よく分からん。なにせ、私は未だ動いてゐるホリエモンを見たことがないくらゐだから。

 にしても、世の中のテルビス化が進んでゐるやうな気がして恐いです。

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