soul(s) [ヤマネくん]
ヤマネくん、トモコと私の3人で、ダーツ・バー「soul(s)」に行く。ここはコータローくん行きつけのバーであり、エキスポ(ヤマネくんのユニット)が最近に店内一部の改装を請け負つたところでもある。そして何より、京都一レベルの高いダーツ・バーとしても知られてゐるのであつた。にしても、レベルが高い、とはどういふ意味か? それは、スタッフの人たちにダーツ強者が揃つてゐる、といふことを指すやうだ。私のやうに、オパールバトル大会でたつた一度ダーツをやつた事があるだけの人間には、強い・弱いと言はれてもうまくイメージが湧かないのだが、それでも「あそこにゐる彼は、カウントアップで1000点を超える」とか教へられると、自分との間に無限の深淵が口を開けてゐるやうな気持ちになる。確か、私の最高点は350点ぐらゐぢやなかつたかな。
で、店長のメグさんといふ方に、直々投げ方を指導して貰ふ。このメグさんは、コータローくんから「彼女は凄いです!」と聞かされてゐた人である。そんな人に教へて貰へるなんて光栄だ、ッて言つても、教へて貰つたのはトモコで、私はそれを横で見てゐただけなのだけれど。
さて、しばしのウォーミングアップの後、試合開始だ。私はスコッチ、トモコはマティーニ、ヤマネくんは焼酎を飲みながらでの闘ひである。ところがこれが! なんと驚くべきことに、全員が450点以上をとる高得点! しかも3試合連続して行つたのだが、全試合それぐらゐの得点だつたのだ。そんな、教へて貰つた効果がこんなに分かりやすく出るものなのか? それともお酒のおかげ? …いや、これはいはゆる“目習ひ”といふ奴の効果だらう。つまり周りの人間がみんな上手だと、それを見る事によつて無意識に身体が影響を受け、自分自身も上手くなるのだ。これは別にダーツに限つた事ではない。つまり、ダーツが上手くなりたければ、レベルの高いダーツ・バーに行くに如くはない、といふ事だな。
0時を過ぎた所で、コータローくん登場。コータローくん、毎晩ここにやつて来て、朝の5時まで投げてゐるといふ話だけれど、本当なの?
「本当ですよ」
昼間は仕事だらうに、一体いつ寝てゐるんや。
ちなみに、店に入つてすぐの所にある、竹で作つたダーツの的、がエキスポの造作である。soul(s)に行つた人は、是非それもチェックして下さい。
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