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2012年12月30日(Sun)

ヲバチャンの恐怖 etc

先日、第95回文楽の集ひ、といふものに行ってきました。
これは「義経千本桜鮓屋の段」に出て来る鮨屋のモデルとなったお鮨屋さん、奈良にある「つるべすし 弥助」の御主人、宅田弥助さんにお話をきく&鶴澤清介・豊竹呂勢大夫・吉田一輔の三人による文楽茶話会、といった内容の集まりで、抽選で当ったファンを対象に行はれたものです。
我々(私&トモコ)も、以前から何度かこの文楽の集ひに応募してゐたのですが、いつも落選。このたび、やっと当選した事から、喜び勇んで行ってきた、といふ次第なのです。

まぁ、内容に関しては、お母さんが前日にお亡くなりになられたとの事で宅田弥助さんが欠席、といふハプニングがあったり、鶴澤清介さんの喋りが絶妙でみんな大爆笑、とか、色々あったのですが、それは置いておきます。
私は今回、別の事を書きます。

会の最後に質疑応答の時間があったのです。そこで、司会の方が「誰か質問のある人」と尋ねれば、当然手をあげるのはヲバサンたちばかりなのですが、なんと! あてられたヲバサン方は、誰一人質問をしないのです!質問をしないで、なにをしてゐるかといひますと、「私も娘もずっとファンで、娘が中学生の頃から通ってるんですよ」とか「みなさん健康に気をつけて下さいよ。人間ドックうけて下さいよ」とか、全て自分の想ひを喋り続けるだけ。私は呆気にとられて、しばし茫然としてしまひました。
この人たちは何を勘違ひしてるのか?そもそも事態を理解してるのか?と、私が呟けば、トモコが「違ふわよ。ヲバチャンたちは人の話を聞いてないだけよ」と答へてくれました。
ううーむ、ヲバチャンたち恐るべし。

その帰り。鮨屋の話を聞いたので鮨が食べたくなった我々は、阪急百貨店の上にある回転寿司屋に行ったのですが、その時に隣に座ってゐたヲバチャンたちが、「やっぱ安倍さんよねー」「中国に対して毅然とした態度をとらな!」「みんな平和ボケしてるんや!」などと怪気炎をあげてゐました。
最低の得票率であった今回の選挙。でもかういったテレビを昼間っから見てる様なヲバチャンたちはしっかり選挙に行ったんでせう。
日本を滅ぼすのは、マスコミとヲバチャンなのかもしれないなぁ、と些か憂鬱な気分になりつつ、寿司をパクついた年の瀬でした。

来年はいい年になりますように!!!

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