バタバタ1月 [etc]
気がつけば、今月に入ってから一本も日記を書かないうちに、1月も終はらうとしてゐる・・・(ま、これは太陽暦の話だけどね)。
1月は前半が忙しくて、後半がヒマなのであった。で、今はヒマ。てな訳で、そろそろと日記でも書かうかと、思ひ立った訳です。
とりあへず、年末から年始にかけては私の祖母の“惚け騒動”でひと騒ぎありました。私の祖母は今年で白寿。つまりは99歳な訳ですが−、これが昨年末にいきなり倒れ、手足が動かなくなったとかで、スワ脳卒中か!と慌てて病院に行けば、“インフルエンザ”との診断。むろん予防注射はしてるのですが、してたってかかる時はかかるからねぇ。んで、老人は入院させると惚けの危険がある、とは分かってゐたんだけれど、年末の忙しい時ではあるし、インフルエンザなんで入院させた方がよいとの事になり入院させ、次の日に様子を見に行ったら、顔中の筋肉が緩み別人の相貌。自分の子供が誰か分からず、腕をしきりに虚空に踊らせて何かを掴まうとしてゐる様子。うわー、たった一日で惚けてしまったー!これはえらいこっちゃー!となり、祖母の子供たちが集まり相談。祖母はひとりで暮らしてゐたので、これからは毎日誰かがついて面倒をみなければならない・・・との話になり、バッタバタ。私の母は祖母の近所に住んでゐるので、これまでも毎日面倒を見には通ってゐたんだけれど、惚けてしまうとまた違ふ話になってくる。夜もずっとついてなくてはならなくなるからね。つまりー、諸々の事情を鑑みると、私の母が親戚中で一番の苦労を背負い込む事になるのは必定との仕儀になった訳であります。
そんなこんながあったからか、31日は珍しく母が(妹と共に)オパールに来て年越し。「うわー、今年は大変な年になりさうやわー」と、飲めないワインを飲みながらしんみりとしてをりました。
ところが年が明けて私が実家に電話をすると、「あれからすぐに家に連れて帰ったら、次の日には治ってた」との返事。な、なんぢゃそらー!と思ったのだけれど、要は祖母は“惚け”ではなく“譫妄”といふ奴で、老人がしばしばなる精神の錯乱状態だった模様です。“惚け”とよく間違へられるみたいですが、脳の萎縮・損傷である“惚け”とは違ひ、治るのが特徴。それと、“惚け”がゆっくり進行するのに対し、急激になるのも特徴との事で、ならたった一日で様子が激変した事からこれは“惚け”ではなく“譫妄”だとすぐに判断できたんぢゃないのか、医者!・・・と思ふんだけれど、多分、医者もさう思ったけれど、もし治らなかったら嫌だし、とにかく家に返した、といふ事情ではないでせうか。まぁ、それで治ればみんな万々歳だしねぇ。
そんなこんなでいきなりバタバタして明けた平成24年ですが、オパールの方は去年に較べると、あまり忙しくなかったです。正月に続いてやってくる十日ゑびすも、今年はヒマヒマで・・・。それでも、年末年始といふものは、常連さんたちや、遠くに行ってしまったかつての常連さんたちなどがやってきますし、さうなれば閉店時間も無視して遅くまで語り明かす事にもなります、ワインのボトルも何本も空くし、連日連夜疲れが溜まる中、たまの休みは実家に帰ったり、歌舞伎や文楽に行ったり、課題の映画に行ったりと・・・なにかと忙しいのです、一月の前半は。過労で熱だして倒れたりもしましたしね、はははー。
そんな訳で、今年もよろしくお願ひ致します。
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