元町映画館/JUST IN TIME [映画, カフェ]
先日、やっとこさ、元町映画館に行って参りました。いやー、神戸に行く事って、なかなかありませんからねぇ。などといきなり言ひ訳。で、噂通り、狭い・・・けれども天井は高く、開放感のあるロビーには、ボランティアスタッフの男性、映写技師の女性、おもしろさん、の3人がをられましたー。こんちはー。
元町商店街の中にあって、思ったより分かりやすい場所です。そして何より、想像してゐたより遥かに気持ちのいい空間!・・・などと書くと失礼みたいですが、おもしろさんから「大きなスクリーンにできんかった。ババに怒られるかも・・・」と聞かされてゐたので、それなりの覚悟をしてゐたのです。ところが、なんのなんの。
確かにスクリーンは大きくないですが、場所自体が思ったより広く、妙なヌケ感があって、椅子も座りやすいので、なんともいへず気持ちがいいのです。音も、いい。昔の良質な名画座の雰囲気があって、これはいいです。うん、いいぢゃないですか!おもしろさん!
「やー、割と面白いと言って、褒めてくれる人も多いんやけど、なんせ若い人があんまり来ない。ほとんど年配の方ばっかり。やっぱ、映画館で映画を観る楽しみ、といふのを、若い人たちは知らないから・・・」
なるほど。
でも、今回やってゐるバスキアのドキュメンタリー映画なんか、ラフレアとかのトゥーストゥースグループが宣伝にも一役かってくれて、お互ひコラボみたいな形でやってるとの事。さういった形でうまくやっていければ、若い人たちももっと来てくれるのではないでせうか。カフェと映画館が同列上に並ぶ文化、といふのを若い連中に教へなければなりませんね。なんて、偉さうですがー。
その後、元町映画館の割と近くにあるジャズ喫茶、「JUST IN TIME」に行きました。ここには、あのパラゴンがあるんですねー、なんと。むろん、怪獣や食器ぢゃないですよ、JBLのスピーカーです。
実は私、初めて体験しました、パラゴン。やっぱ、気持ちいいですねー。チェット・ベイカーの歌声が、私の家で聴くのと全く違ってをりました。しかも、店内貸し切り状態。・・・。
「雨が降るとねぇ、ダメだな。あんま、人来ないよ」
う・・・、分かる。あまりに分かるその状態。我々の店も・・・。確かにここはちょいと、外れではある(我々の店も外れにある)。が、別に中心街から遠いといふ訳ではないし(我々の店だってしかり!)、なによりパラゴンが置いてあるんだから(我々の店にはないが・・・)、わざわざ足を運んだっていいぢゃないか。気持ちのいい空間といふのはそれだけで価値があって、足を運ぶにたるものです。私がもし神戸に住んでゐたら、通ふよ、この店。・・・とはいへ、我々の店オパールだって、「もし京都に住んでたら毎日通ひます!」といふ遠方からのお客さん、メッチャ多いのですが・・・。
頑張るっきゃないですね。
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