京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

まづは音楽篇。
個人的には、今年はジャズづいてゐた一年でした。私には、困った時のジャズ頼み、といふ言葉がありまして、何も聴くものがなくなった時にはジャズに走る、といふ傾向があるのです。
むろん、これはここ数年のヒップホップ不振に関はる問題です（私にとっては、ここ１０年くらゐ、ヒップホップこそ音楽の中心でしたから）。
いや、確かにそれに代はる新しい動きもあります。たとへばディプロ周辺の動き。私もMAJOR LAZERには燃えました。他にも、ヒップホップそのものにも、DRAKEやKID CUDIなどの新しい動きがあり、私もこれはいいかも、と思ふのですが、まだまだ未知数、かな、と思ひ、のりきれてゐません。
しかし考へてみれば、また隆盛を迎へつつあるといはれるUKヒップホップを全然チェックしてませんし、日本のヒップホップも全然聴いてない（トコナのベストリミックス盤を買ったくらゐか・・・）。
要するにヒップホップの全体的な動きをフォローしきれてゐない訳で、ああ、こんな事ではアカンなぁ・・・とシュンとしてしまふのですが、そもそも一年を振り返ると、アカンなぁ何をしてたんやろ、と思ふ事ばかりで、嫌になります。が、さうやって、来年こそ！といふ決意を高めるのが一年を振り返るといふ事の意義なのでせうし、それはそれでいいかな、と。え？違ふ？
そんな事より、ジャズ、です。
今、ジャズ界ではブルーノート創立７０周年記念企画として、ブルーノートの名盤１００枚をCD一枚１１００円といふ安値で販売してゐるのです。
私はジャズは基本的にレコードで欲しいのですが(再発でもオッケーなので）、最近の金欠状態にこの低価格はあまりに誘惑的。さらに、今は年末セールでここからさらに１５％オフぐらゐで売ってゐるのでたまりません。といふ訳で、今もデューク・ピアソンの「HOW INSENSITIVE」を聴きながら、これを打ってゐます。
ちなみに、ジャズは現代のものも勿論よくて、今年買った中では、ヒップホップ感覚に溢れたROBERT GLASPER「DOUBLE-BOOKED」、ディープファンク感覚に溢れたBIG PIMP JONES「BAD BAD JIMMY RUCKUS」がお気に入り。ジャズ、最高。

次は映画篇。
・・・ま、これはまたまた、恒例の映画鼎談をやったので、そちらの方で。

次に歌舞伎・文楽篇。
これは・・・、お金がなくてほとんど行けませんでした！！！
ああー、悔しい。といふか、このままだと、私は歌舞伎座のラストを観る事ができないのではないか、といふ恐怖感に打ち震へてをります。むむぅ。

次に美術篇。
これも・・・今年はあんまりだったなぁ（金欠とはつらいものよのぉ）。長年やってゐた芸術新潮の購読もやめてしまったし。まぁ、「躍動する魂のきらめき　日本の表現主義」展は面白かったです。

次に読書篇。
今年は何故か小説づいてをりました。
といっても、お金がないので（泣）、新しい小説を買ふのではなく、今まで買っただけで積読状態だったやつ（多分、１００冊ほどある）を片端から読んでいく、といった感じです。最近読んで面白かったのは、スティーブン・ミルハウザーの一連の作品、佐藤亜紀「鏡の影」、笙野頼子「幽界森娘異聞」など。
ここまで小説が面白い！読みたい！と思ったのは何年振りの事か。といっても、現在の小説界の事は何も知らないんですけどね。どーなってんだろ。
あ、でも今はアラン・ムーアの「フロム・ヘル」を読んでます。マンガだけど（一応、今年の話題作ですよね？）。

あとは・・・、神社仏閣編、か。
松尾大社の側にある月読神社。ここで、ニワトリに突かれたのが印象に残りました。それと、太井神社。鯉と亀だね。

最後に、オパール篇！
いやー、今年の２月に祇園の外れに移転した訳ですが、なかなか。雑誌、書籍、ネット、ラジオ、テレビ、と、各メディアの方々が好意的に取り上げてくれ、正に感謝感激雨霰、といった感じではあるのですが、やはりそこは祇園の“外れ”。さらに厳しさいや増す不況も影響してるのか、なかなか軌道に乗りません。よくぞこの１年を乗り切ったと、振り返って半ば茫然とすることしばし、といった状態ではあるのですが、さらなる精進を重ねたいと考へてをりますので、みなさん、よろしくお願ひいたします。
すでに、新たな展開をいくつか考へてをりますので、そちらの方も乞ふ御期待、といふ事で。

よいお年をー！