澪の会 [etc]
本日はまづ、ベッチ、トモコ、私、ミカンさん(←新スタッフです)の4人で平安神宮にお花見に行きました。
例年、オパール主催の花見大会を行ってきた訳ですが、あれはみんなの時間の都合上、夜に行ふしかないし、となれば、いつもいつも凍へながらの花見となって、さすがにもうこの年ではそれは辛い・・・。といふ事で、今年はオパール主催の花見大会は止めて、各自でそれぞれ風流を極める。ってな事に勝手にして、我々は昼間から平安神宮に出かけたのでした。
平安神宮では遠州流のお茶をいただき、櫻を十分に愛でたあと、我々は井上八千代さんのお宅に向かひました。さう、今日は「澪の会」の日なのです。
「澪の会」とは、井上八千代さんが年に数回、自宅の練習場で7日に行ってゐる会の事です。1時間は八千代さんの舞、1時間は座談会、といふ構成で、先着70人だけが、1000円で参加する事ができます。前からベッチが通ってゐて、「いいよー」と言ってゐたのですが、時間が合はず、行けずじまひになってゐたのを、なんと、今月の7日は火曜日、店の定休日で行けるやーん。といふ事になり、嬉々として馳せ参じたといふ次第です。
にしても凄い人気で、我々の整理番号は64〜7。ギリギリ。危なかったー。
さて、井上八千代さんは、言はずと知れた京舞井上流の家元。「都をどり」の監修も手掛けてゐます。
正直言ひまして、私、日舞は少々苦手なのです。なんといふか、あの、妙なシナをつくる所とこが、ちょっと、ねぇ・・・。ところが、井上流は、能の影響が大きい所為でせうか、妙なシナがあまりありません。かと言って、能ほど男性的・直線的でもなく、ちゃんと柔らかさもある。摺り足の時に、踵をあげたり、膝を折ったりして、微妙な柔らかさがあるのです。それでゐて、ピタッ、ピタッと決まる姿は鋭角的な美しさ。う〜む、これは、いいかも。
私、俄然、井上流に興味が沸いてきました。これは、「都をどり」も行かなくては。
井上八千代さんはお話も上手で、座談会もとても楽しめました。「澪の会」、次に来る事ができるのは何時のことか・・・。
濃密な2時間を過ごした後、居酒屋で日本酒をグイグイと飲み、ベッチと別れ、我々三人はさらに立ち飲みでワインを何杯か舐めた後、やはりこれは、といふ事になって、円山公園に行きました。
枝垂れ桜。もう、相当可哀相な事になってゐましたが、やはりこれを観ないと春は過ぎない。大量に杯を重ねたにも関はらず、なぜかあまり酔ひが廻らない、暖かく、気持ちのよい春の宵でした。
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