京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

街中の至る所に花と緑が溢れ、行き交ふ人々はオーガニック素材の上質なコットンに身を包みながら両手いっぱいに花束を抱へてゐます。食事が良いのかツルツルした肌を健康に輝かせながら穏やかな微笑を浮かべ、「ハーイ」「チャオ」「オラレー」と様々な言語で挨拶を交はしあってゐます。そんな人々の間を、リスや鹿や熊などが悠然と徘徊し、心を癒す様な音楽が静かに流れ、どこまでも澄み切った空気は汚れ切った心身をスッカリ浄化してくれる様です。ああ、これぞオーガニック先進地！・・・・・・と、いった我々の妄想は一歩街に足を踏み入れた時点で破られました。

街中は雑多な人々の喧噪とクルマの騒音で溢れ、行き交ふ人々は巨大で油塗れのピザを片手に持って頬張り、歩きタバコをプカプカふかし、様々な言語でののしりあってゐます。人々の肌は強烈な直射日光の故にカサカサ・シワシワとなり、そんな人々の間を、浮浪者や乞食が悠然と徘徊してゐます。そこらの食料品店も、パンは日晒し、絶対酸化してるやろ！と叫びたくなりました。

を、をかしいなァ。こんなはずではなかったのだけれど・・・・・・と、途方に暮れながらウロウロする私の目に「REAL FOOD COMPANY」といふ字が飛び込んできました。REAL FOOD？・・・真の食事って、もしかして・・・と、行ってみると。
ありましたー！オーガニック食材専門店。オーガニック化粧品も扱ってゐる。これ、これ、これを探してゐたんだよー、と、トモコと共に大喜び。なんだー、探せばあるぢゃないかー。てか、探さないとないんぢゃないかー。

その後は、不思議とその手の店が目に入る様になってきました。そして、たうたうみつけたのが巨大なオーガニックスーパーマーケット。その名も「WHOLE FOODS MARKET」。ここは良かったですよー。
オーガニックな食材が多種大量に陳列されてゐます。巨大なゴミ箱みたいなものを持った人が徘徊してゐて、悪くなった野菜は容赦なく捨てていきます。凄いなー。お惣菜コーナーも充実してゐて実においしさうだし、もちろん、オーガニック化粧品、オーガニック素材の衣服（少しだけど）、なんかもありました。日本でオーガニック化粧品を手に入れるのに苦労してゐるトモコは、「かうでなくっちゃ」と頷いてをりました。
ワインも充実してをりました。オーガニック・ビオワインは当然の事ながら、普通のワインも充実。ま、ワインに関しては、別にオーガニックに拘りませんし。ヴーヴクリコのイエローラベルが特価で大量陳列されてゐるのを見たときは、クラクラ〜ときました。京都にこのスーパーがほしい！！！

他にも、バークレーにある「elephant pharm」とか（オーガニック化粧品ならここが一番でした）、同じ様な店が何軒かありました。また、シスコでは「ファーマーズ・マーケット」と呼ばれる有機農家の産直市がたくさんあるようです（今回我々は行けませんでしたが）。この様に、行く所に行けばオーガニックなものが簡単に手に入る、といふのは素晴らしい事ですね。上海に転勤になったクラタニくんは、どうやったら汚染されてゐない食材を手に入れられるのか？といふ事で日々頭を悩ませてゐる様で（実際にクラタニくんは９キロも痩せたさうです）、それを思へば天国と地獄。シスコになら住める様な気がします。

ホントは日本がさうなれば一番いいんですけどね。

WHOLE FOODS MARKET