樂 [京都]
店がヒマなので、「芸術新潮」3月号を読んでゐました。
今号の特集は「樂吉左衞門が語りつくす 茶碗・茶室・茶の湯とはなにか」で、この人、なかなか面白いなァー、などと呟きながらページを捲つてゐると、そこにアキラ28000が来店しました。アキラ28000は、お茶をやつてゐます。そこで私が「こんなの今読んでたんよ」と、雑誌を示しますと、アキラ28000はしばし遠い目となつて、口を開きました。
「実はボク、お茶を始めようといふ時に、樂さんの家に行つた事があるんです」
ああ、あの上京区の。
「ええ、さうです。で、あの『樂焼 御ちやわん屋』と書いた暖簾を潜つて・・・」
本阿弥光悦が書いた奴ね。
「ええ、で、それを潜つて、『すいませーん、お茶碗下さーい』と言つたんです」
え?樂家に直接?
「はい。そしたら、中から人が出て来て、『道具屋に行つて下さい!』と、凄く怖い顔で言はれたんです」
凄い!それは凄いわ、アキラ28000。
「でも、『御ちやわん屋』と書いてあるし・・・。ううーん、今にして思へば、あれは恥ずかしかつたですねー」
いや、良い思ひでだよ、それは。うん。
その後しばし茶の湯談義。コーヒーをがぶ飲みしつつやりましたー。
Comments
投稿者 akira28000 : 2008年05月17日 21:37
ほんと、無知ほど怖いものはないですね。
この類の話はまだまだございますので
またお店にお邪魔させていただくときにでも・・・。
投稿者 店主 : 2008年05月19日 22:17
いやいや、なかなか貴重な体験ですよ。うん。
またオパールに来た時に色々ときかせて下さい。
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