しか蔵 [憂国]
マホさんが来店しました。
マホさんは御実家が京都の北の方なのですが、そこでは最近は鹿が激増し、竹林を喰ひ尽くして大変なのださうです。うむ、その事なら私も聞いた事があります。
私が聞いたのは、北海道のエゾシカについてです。エゾシカと云へば天然記念物。故に大事に保護されてきたのですが、そのせゐで数が増えすぎ、牧草地や植林を喰ひ荒らし、その獣害は相当深刻なものになつてゐるさうです。だから最近ではハンターのひとたちが間引きを行ひ、その鹿肉が少しづつ出回る様になつてきたとか。だから、京都の鹿もドンドン食べればいいんですよ。
「えー、鹿肉ッて、おいしいんですか?」
朝日新聞社 (2007/08/10)
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おいしいらしいですよ。牛肉よりよほどおいしい、と、『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』(朝日選書)で仁ちやんも言つてました。…オパールのすぐ側に「らむ蔵」といふ、ラム肉専門店がありますが、「しか蔵」とかも作ればいいんです。おいしさう。ちなみに海老専門店は「えび蔵」、蟹専門店は「かに道楽」です。
「……」
いや、……ま、この様な話はよく聞きます。その代表格はやはり、クジラでせうな。クジラが絶滅の危機にある、などといふのはレイシストの白人たちによる真ッ赤なウソだつた訳ですが、未だにこのウソを振り回して捕鯨国に圧力をかけてゐるもんだから、今やクジラによる獣害はトンデモナイことになりかけてゐます。クジラは大量に魚を食べますから、魚がドンドン減つてゐる。イワシなんか、みるも無惨に激減です。日本海でのマイワシ漁は禁止されてしまつたさうです。クジラが生態系を壊してゐる…。
ワック (2007/10)
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他にもアフリカ象も増え過ぎて、人間の畑などを喰ひ荒らし、深刻な事態になつてゐるさうです。アフリカ象といへば、ワシントン条約で保護された動物。しかし、このワシントン条約といふのが酷い悪法でして、この条約によつて国際取引を禁止されてゐる動物のほとんどが、絶滅の心配がないとか(『常識はウソだらけ』日垣隆〈WAC出版〉など参照)。
ではなんでこんな条約を作つたのか、といひますと、有色人種の国の発展を阻害するため、でせう。たとへば、アフリカにとつて象牙といふのは、中東における石油の様な大切な輸出源であつた訳ですが、これを禁止されてしまつたがため、貧困に喘いでゐます。それでも欧米の金持ちたちは象牙が欲しいもんだから、ワシントン条約に「例外規定」を設け、自分たちがスポーツハンティングで象を狩るのはかまはない、としてゐます。それで貧困に喘ぐアフリカ人たちを尻目に、バンバンと象を狩つて、象牙を持ち帰つてゐるのです。酷い! 酷すぎる!!
なんだか話が脱線しましたが、要するにみんな「しか蔵」に行かう! といふ事で。私は来年1月、新橋演舞場に「海老蔵」を堪能しに行きます。『雷神不動北山櫻』の通し狂言、海老蔵はぶッ通しで5役を勤めるといふ…‥楽しみだ!
Comments
投稿者 @わ : 2007年12月28日 23:57
スペイン土産で鹿肉の生ハムを食べたことがあります。
とても美味しかったです。
投稿者 店主 : 2007年12月29日 18:01
うーむ、それは美味さうだー。
@わくんも本年はお世話になりました。
よいお年をー!
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