炭酸水 [etc]
私は昔から炭酸が嫌いでした。
あの、シュワーッとした感じと、飲んだ後のゲフッとなる感じが苦手だつたのです。だから炭酸入りのジュースはあまり飲みませんでしたし、長じてからはビールだけは絶対に飲みませんでした。
いや、ビールに関してはもう少し違ふ理由もあつたかもしれません。あの「とりあへず生中」的なノリが堪へ難かつたとか。しかし本当にビールの味(と炭酸)が苦手であつたのも事実。かくして、私はサラリーマン時代、一度もビールを飲まずにやり過ごしたのです。
そんな事が可能なのか、と疑問に思はれるでせうか。確かに、サラリーマン世界ではビールは潤滑油なので、それを断るのは至難の技です(少なくとも私がサラリーマンであつた90年代半ば)。が、方法はあるのです。それは、ビールよりアルコール度数の高いお酒を頼むことです! 私は常に日本酒を注文してゐました。「ぢや、とりあへず生中を六つ!」と頼む幹事の横から、「あ、私は日本酒をいただきます」と、すかさず付け加へます。すると「おいおい、最初から飛ばすなよ」などと揶揄されながらも、それは許可されます。また、新入社員がビールの一気飲みを先輩に強要された時も、「あ、私は日本酒でやります」と言つて、日本酒を一気飲みするのです。すると大抵呆れられて、これも許可されます。…私も若かつたんですね。“若さ”とは、“愚かさ”である、といふのがよく分かるエピソードだと思ひます。(いや、これは若さ云々ではなく、単に私が愚かなだけかもしれませんが)
そんな私も今では味覚が変はつたのかスッカリ炭酸のとりこ…といふのが今日の日記な訳ですが、もちろんビールは今でも飲みません。私が愛飲してゐるのは炭酸入りのミネラルウォーターです。それも非常に硬度の高いやつ。硬度が高い、とはミネラルがそれだけたくさん含まれてゐる、といふ事で、ミネラルを外から摂取しなければならない我々ホモ・サピエンスとしては非常にお得感が高い訳ですが、日本は軟水地帯なのでどうも硬水が飲めない人が多いらしい。そんな中でも何故か私は最初から硬水に抵抗がなく、サラリーマン時代からサンペレグリノの炭酸入りをガブガブ飲んでゐた訳です。もちろん隠れて。だつて、会社の人たちには「炭酸嫌い」で通つてゐた訳ですし。(このサンペレグリノこそ、私が生まれて初めて“おいしい! ”と思つた炭酸です)
ちなみにサンペレグリノは硬度が675くらゐで、いはゆる“硬水”な訳ですが、私が今飲んでゐるのは“超硬水”と呼ばれるもの。お気に入りの銘柄はドイツの「GEROLSTEINER」で、硬度は1400! 非常に硬く、それが口の中でシュパッとはじけて、非常においしい。硬さが強調される感じ。家の側のコンビニで売つてゐるのもポイント高し、です。
で、一寸話はズレるのですが、硬水地帯である西洋の料理は硬水で作つてこそ本来のおいしさが発揮できる、といふ話を聞いたのです。つまり、パスタも硬水で茹でてこそ、本当のおいしさが出る、と。う〜む、ならば今目の前で茹でてゐるパスタも、硬水で茹でるべきなんだらうか。しかし、そんなのお金が掛かつて仕方が無い。もしかして本格イタリアンの店は硬水を使つてゐるのかな? …などと様々な疑問が頭を巡ります。どうなんでせうか。
とりあへず実験で一度エビアンあたりでパスタを茹でてみるかー、でもそれがメッチャおいしかつたらどうしよう!!! 二度と軟水でパスタを茹でられなくなるかも…ッて、別にさうなれば蕎麦や饂飩を食べればいいやんか、と思つたりしてるのでした。
Comments
投稿者 じんのり : 2008年06月06日 21:20
今、炭酸水に興味があります。参考になりました。早速飲んで見たいです。そこらのコンビ二ありますか?
投稿者 店主 : 2008年06月07日 05:17
じんのりさん こんにちは!
炭酸水、いいですよ!炭酸水は疲労回復にも効くらしいですから。さらに冷えやむくみの解消にも効く、とか。
そこらのコンビニでも・・・、多分あると思ひます。私もコンビニで買ふ事が多いです。(お酒を割る用の炭酸水ではなく、天然の炭酸水を買つて下さいね)
ただし、吹き出しには要注意!ですよ。
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