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2007年06月13日(Wed)

まがひもの 音楽

 最近何カ所かで聴かされて、ウンザリしてゐるものがあるのです。

 あれは、何なんでせうかねー。多分、有線の一チャンネル、だと思ふのですが、ソウルやファンクの名曲を、ボッサ・ラテン調でカバーしてゐる奴です。なんか女の人が気怠さうに歌つてゐるのですが、あれを延々聴かされると、ほんとウンザリします。いや、カバーする事が悪いと言つてゐる訳ではないですよ。問題はカバーの仕方です。原曲の持つてゐるコアの部分を全て削りおとし、ひたすら耳障り良く、オシャレッぽくしてゐる、といふのが耐へられないのです。気分が悪くなつてきます。

 カバーといふのは、あくまで原曲のコアを維持し、自分の問題意識や美意識を通して解釈し、それを“今”といふ時代相に相応しい形で表現するものです。さうでなければ、単なる物真似、安易な金儲け、に過ぎません。要するに“まがひもの”です。まがひものは良くないですよー。似て非なるものを憎む、と言ひますが、要は精神を腐らせます。

 朱に交はれば赤くなる、と言ひますか、水は低きに流れる、と言ひますか、人間、どうしたつて“まがひもの”に触れるとそれに浸食される。やはり自分を高く持さうと思へば、多大な緊張感と力が要るのですが、それがグズグズになつて、もうどうでもいいやー、てな感じで、どんどん堕落していく……様な気がするのです。私も弱い人間ですから、ついついさういふ負の力にズルズル〜と引きずられていきさうになつて、それで気分が悪くなるんでせうね。危機感からくる防御意識。うーむ、危ない、危ない。

 さういへばテラリーの就職が決まつた様です。某京都の会社とのこと。とりあへずは、おめでたう。サラリーマンになつても、決して低きには流れない様に、頑張つて下さい。

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