メディア・バイアス [テラリー]
テラリーが英語の文章と格闘してゐる。大学院の勉強か。ちやんと理解してゐるのかどうか、試しに何て書いてあるのか尋ねてみた。
「これは社会心理学の論文で、メディア・バイアスに関するものです。メディアは必ずバイアスがかかる、そして人間もメディアである。故に人間は物事を正しく伝へる事ができない、といつた内容です。つまり、人間は見たいものしか見えないし、見たくないものは見えない、といふ傾向がある。時には見たいものを捏造してまで見る、といふ話です。」
ウブメの夏、だな。
「ええ。ここでは子どもの喧嘩の話が書いてありまして、子ども同士が喧嘩をして、それぞれがそれを親に報告するとします。と、別にウソをつくつもりがなくても、それぞれ自分に都合の良いやうにバイアスがかかつて報告するんですね。特に子どもはまだ自分の客観視ができないですし、バイアスが酷いですから、かなり歪んだ事実が報告される。それを親がまともに取ると、エライ事になる訳です」
うむ、ま、しかし、その程度の事なら、テラリーはすでにオパールで学習済みだらう。
「オイシンさんの事ですね」
さうだ。オイシンはその存在が教育的だからな。テラリーもオイシンから多くを学ぶことが出来るだらう。実際、オイシンといふ希有の存在があつたからこそ、“猛烈! オパール道場”が存在できた訳だし。
「うーん、オイシンさん、凄いですね」
うん、実はオイシンは凄いんだよ。……で、最後に、今まで何度も何度もこの日記で書いてきた事だけれど、この日記自体、メディアだから。当然のことだけど。だからバイアスがかかつてゐるし、あんまりストレートに、といふか、表面的に日記の記述をとらないでね。
Comments
投稿者 オイシン : 2006年04月28日 22:20
僕を見て感心しているだけじゃダメだ!
オイシンにならなければ、何も分からないでしょう。
早くこっちに来いよ。>テラリー
投稿者 てらり~ : 2006年04月30日 10:22
対象を客観的に観察してこそ科学!
確かに僕の知覚にもバイアスはかかっていますが、オイシンさんにはなれません!
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