ピザ焼く [etc]
タカハシくん来店。今の店に入つて以来、初めての2連休を貰へたので、京都に遊びに来たのであつた。話を聞くと、相変はらず猛烈に忙しいやうである。が、それでも最近は念願のピザを焼かせて貰つてゐるので、仕事は楽しいさうだ。
「でも、平日でも大体200〜250枚くらゐ仕込むので、大変です。ズウッと手を動かしていないといけないんですよ。だから筋肉痛が激しくて。最初はあんまり上半身が痛いので、絶対複雑骨折してゐる! と思つて、あ、その前に自転車で転けたんですよ、で、医者に行つたんですけど、筋肉痛だと言はれて…」
それは壮絶だな。でもピザ職人の人について、窯で焼いてゐるんだらう? 凄いぢやないか。
「ええ。その人、凄く厳しいんです。信じられないほど怒られますし。一日に何度も。ボクの前に習つてゐた人もみんな辞めましたし、ボクの後に入つた人も続かないんです。ホント、凄く、凄く、怒られます。怒られてばつかり。何度も厨房から追ひ出されましたし。」
むむむ、厳しさうだな。
「でも、その人も後をひく人ぢやないんで。怒られるのもその時だけだし。結局、自分のためになる訳だし」
強いな、タカハシくん。一寸、感心した。
「あー、でも京都は人が少なくていいですねー。ホッとします。誰も歩いてゐないぢやないですか」
まァ、な、その通りなんだよ。店としては、困るんだけどなー。
あ、タカハシくん、ちやんと朝ご飯を食べるやうに。さうしないと筋肉がつかないし、いつまで経つても辛いままだぞ、ピザ生地作り。
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