円山公園で ［ウメドン, テラリー］
ウメドン来店。お、ウメドン、来週は花見だぞ。余興の方は、万全か？
「ええ？ オレもやるんですか？」
当たり前ぢゃん。カズ16だけに任しておけるかい。
「えー、まァ、いいですけど。何をしたらいいんですか」
何ッて…。自分で考へられないんかいな。
「ええ」
仕方ないなー。…うーん、お、さうだ！ “ジャッカス”やらう、“ジャッカス”！
「“ジャッカス”？ 何ですか、それ」
知らないんかいな。うん、ま、ウメドンは言はれた通りの事をやればいいから、楽だよ。
「さうですか。それなら、分かりました」
よし、まづ、ウメドンとカズ16とハッシーとオイシンが、カートに乗つて現れるところから始まりだ。
「それだけでいいんですか」
ンな訳ないだらう。例へばだな…桜の木の上からパンツの紐を使つてバンジージャンプをする、とか。コカインみたいにワサビを鼻から吸ふ、とか。紙を使つて指の間を切る、とか。ま、そんな事をするんだよ。で、最後はやはり“円山公園でパンダ”…もとい“円山公園でボーリングピン”だ！
「な、なんですか、それ」
いや、みんなでラウンド1から借りてきたボーリングピンの着ぐるみを被つて、円山公園中を暴れ回るんだよ。もちろん、その時はテラリーも参加だ。何と言つても、テラリーは“キング・オブ・ボーリングピン”だからな。こんな感じでいいだらう。
「……いやです」
いやか。…ダメな奴だなー、もゥ。
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