読書家テルビスK [読書・文学]
ウメドン & テルビスK来店。おおッと! テルビスK、久しぶりだな。もう、来ないかと思つてゐたよ。いや、何にせよ、来てくれて嬉しい。いらッしやいませ。
「あ、どうもー…、お金も時間もなくてなかなか来られませんでしたー」
さうなのか。でも週休二日だらう? 週末は何をしてゐるんだ?
「いやー、お金がないので、家でゴロゴロして、テレビとか観てゐます」
ううーん、なんとも酷い時間の潰し方だなァ。本とか読んだりしないのか?
「あ、ボクは読書家ですよ」
さうなの! …あ、さうか、西村京太郎のファンだつたな。…むむむ、でもなァ、こんな事をいふとアレだけど、西村京太郎のファンでは、読書家とは言へないな、普通。
「なんでですか! ボクは蔵書が300冊もあるんですよ!」
ほう、西村京太郎が300冊。
「いや、赤川次郎もたくさんあります」
はァァ、赤川次郎か…。
「宗田理も好きです」
グググ、いや、ま、そこら辺は勘定に入らないからなァ。ゼロは何冊あつてもゼロだから。
「なんて事をいふんですか! …あ、斎藤栄もたくさん持つてますよ!」
ううーーーん、つらい。その、小説以外の本は読まないのかな?
「ああ、勉強の本ですか」
勉強の本ッて。
「あまり読まないですね、面白くないし。ライブドアの社長の書いた本とかでせう?」
いや、それは違ふッて! ……ま、とりあへず手元にあるし、これ、あげるよ。
「うわー、ありがたうございまーす」
私は爆笑問題の本をテルビスKに進呈したのでした。
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