皇居/どぜう [尊皇, 旅行, ウノピョン]
午前中は皇居へ。皇居は通常、外苑と東御苑しか見ることができない。が、天皇誕生日と新年の一般参賀、及び申し込みをすれば“皇居一般参観”といふことで、吹上御苑のある西の部分に入ることができるのだ。我々は事前にインターネットにて“皇居一般参観”を申し込んでをり、これに参加した、といふ訳だ。ま、入られると言つても、広大な西御苑のほんの一部のみなので大したことはないのだが、それでも少しでも勾玉の近くに行けるからね。これで伊勢神宮(神鏡)と皇居(勾玉)には参拝したので、あとは熱田神宮(神剣)だな。
とにかくここはとても気持ちの良い空間であつた。スカッと全てが抜けてゐるし、緑も多い。なにより神聖な気に満ちてゐる。やはり日本は神国なのだ、と、私は一昨日の“尊皇・萌え萌えオムレツ”を頭に浮かべながら、しみじみと感慨に耽つたのでした。
東京に来て三日目。とうとう疲れが噴出した。なにせ徹夜で東京までやつて来て、色々な人に会ひ、色々な場所に行つて、その間中とにかくお酒を飲みまくつてゐる。普段はそこまでお酒を飲まないので、やはりこれはきつかつたか。トモコはホテルに帰つて、昏々と眠りについてしまつた。私も午前中の精神の覚醒が薄れ、少し寝ようかな、と思つてゐると、タカハシくんが訪ねてきた。あれ? どうしたの、今日は休み?
「えー、さうですよー。昨日、明日は休みだから一緒に遊ばうと言つてたぢやないですかァ」
さうだつたかな? 酔つ払つてゐて、よく覚えてゐないや。でも、ま、せつかく来たんだし、行かうか。と、私はタカハシくんと恵比寿ガーデンプレイスに行つた。恵比寿といふ街は、御存知の通り「エビスビール」にちなんで作られた。エビスビール発祥の地だから、恵比寿、なのだ。だから恵比寿駅にはエビスビールのテーマ曲が流れてゐる…と、ウノピョンからもタカハシくんからも聞いたので、確かめに行つてみると、電車の発着時に『第三の男』のテーマ曲が流れてゐた。…うーむ、エビスビールの宣伝に使はれてゐるのかもしれないが、あの曲は“エビスビールのテーマ”ではなく“第三の男のテーマ”です。
とにかく、そんな恵比寿ガーデンプレイスなので、当然のやうに“恵比寿麦酒記念館”があり、そこにはテイスティングルームがあつて、安くで様々なビールやワインが飲めるのであつた。タカハシくんと喋りながら、何杯もビールやワインを身体に流し込む。うーむ、アルコールが抜けん。
夜は元気になつたトモコも交へて三人で浅草へ。どぜう鍋をつつく。うまい。お酒がすすんでしまふ。その後、電気ブランを知らない、といふタカハシくんのために“神谷バー”に行つて、電気ブランを注文する……。
あれ? あまり後の記憶がないや。
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