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2005年06月29日(Wed)

太陽は私のお友達 etc

 雑誌「Newton」を読んでゐると、日光浴は身体にいいのか悪いのか、といふ記事が載つてゐて、嘆息してしまつた。日光浴は身体に悪いに決まつてゐる。とりあへず今のところ、これはもう常識と化してゐる、と思つてゐたら、まださうでもないんだなー。むろん「Newton」でも、日光浴は身体に悪いからしないやうに、外に出る時は必ず日焼け止めを塗るやうに、曇りの日でも紫外線は降り注いでゐるから油断しないやうに、と書いてある。当たり前だ。しかし、フィットネスクラブなどに行けば、いまだに日焼け装置があつたりするのであつた。サンルーフで肌を焼くことができるのを売りにしてゐる所もある。一体どうなつてゐるんだ? 母子手帳からも、もう何年か前に「日光浴のすすめ」が削除されたといふのに。日光浴が身体の健康にいい、といふのは、運動中は水を飲まない方がいい、といふのと同様、今や完全に間違ひとされてゐるんぢやないのか。それとも…健康や体力云々より見た目優先で身体を鍛へる人々が多くゐるやうに、こんがり焼けた肌が欲しい! といふ人のためにあるのかもしれないな。たとへそれで将来シミだらけ・皺だらけの肌にならうと、皮膚ガンにならうと、とにかく今、小麦色の肌がほしい。今年の勝負肌なんだ! と、いふ人もゐるだらう。が、それならボディーカラーリングといふのがある。要するに肌を染める訳で、今や海外のセレブ(?)たちの間で大流行との事だ。薬品で身体を染めたつて、日の光にあたるよりは身体に悪くはないだらう。

 ま、そんなこんなで、トモコなんかは、長年コーネリアスの某曲よろしく「太陽は私の敵」と公言してきたのであるが、最近になつて、なんと! 「太陽は私のお友達」と言ひ出したのである。どうやら、マカオに行つて考へが変はつたらしい。

「もちろん、紫外線に当たるのは問題外。だから帽子・サングラスに完璧な日焼け止め(できれば長袖・長ズボンに手袋、日傘など)、は欠かせないわ。でも、さうやつた上で“少し”日光に当たるのはいいと思ふのよね。なんていふか、エネルギーが与へられる。魂にエネルギーをチャージする力を持つてゐるのよ、太陽は。ただ、なんていふか相手は特殊な存在だから、付きあひ方に細心の心配りが必要、といふ事。無自覚に太陽とつきあふと、とんでもない目にあふわよ」

 なるほど。私も今年はちやんと日焼け止めを塗つて(いい加減に塗つてゐても、あまり効果はないさうです)、太陽と付き合ひませう。

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