レゴ バットマン ザ・ムービー [強制起訴シリーズ]
起訴者: マツヤマ
強制起訴シリーズ77弾
キャラクターも世界も、全てがレゴでできた『レゴ ザ・ムービー』。その続編にあたる今回はバットマンだ!・・・バットマンの永遠の敵でありライバルでもある最凶ヴィラン・ジョーカー。執拗にバットマンに戦いを挑むジョーカーであったが、バットマンはジョーカーを特別視する事を拒否。たくさん居る犯罪者のひとりに過ぎない、と断言する。その事に怒り、悲しみ、ぶち切れたジョーカーが、史上最凶の戦いを挑むことを決意、計画。全宇宙、全フィクション世界の悪役たちが閉じ込められた刑務所へと、自らを幽閉する・・・。
- ヤマネ
- なかなか良かったんじゃないですか。良作だと思いますよ!
- 元店主
- そうだね。期待してなかった分、けっこう面白かった。バットマンファンにはオススメしたい感じ。
- マツヤマ
- オレは・・・普通、かな。まぁまぁ、というか。いや、前作の『レゴ ザ・ムービー』が凄く良かったからさ、それに較べると、普通なんだなぁ。でも、これを「いい!」という人が居るのも分かるよ。で、オレは訊きたいんだが、アニメファン的にはどうなんだよ、この作品。
- ヤマネ
- えー、アニメファン的にですかぁ?そうですねー、はっきり言って、絵の動きは良くなかったです!なんか滑らか過ぎるしー、スピード早過ぎてガチャガチャしてるしー、原色がきつすぎて目がチカチカするしー、で、アニメーションの快感はあまりなかったですね。むしろ観ていてしんどい!
- 元店主
- あ、私も同じ。私はストップモーションアニメとか大好きなんですが・・・だからこれもそういったものだと思っていたら・・・単なるCGアニメですよね、これでは。動きの快感がない。特にアクションシーンが酷い、と思いました。アルフレッドに怒られて、ヤダヤダしながら階段を上がっていく所とかは良かったんですけど。全編、あんな感じで通せば良かったのに。
- マツヤマ
- それはオレも感じたよ。前作はもっとレゴっぽくて、カクカクして良かったんだけどな。でもそれは、前作のテーマそのものに関わるものだから・・・今回はテーマ的にもオレ的にひっかかる所がなかったんだよな。
- ヤマネ
- マツヤマさん的にひっかかる所といえば・・・政治的なメタファーとか恋愛的なアレコレとかの事ですか?
- マツヤマ
- まぁ、そうだな。前作は、レゴの世界が統制社会のメタファーになってたんだよ。それ、ツボ。でも今回はバットマンのパロディって感じだろ?オレはバットマンには興味ないから。観てないし。
- 元店主
- この作品はバットマン・・・特にノーラン以降のシリアスなバットマン、及びそれを引き継いだDCアメコミ映画に対するパロディ、批評、になってますよね。私もノーランのバットマンには批判的なんで・・・そこらは笑えました。
- ヤマネ
- ボクもバットマンにはそんなに興味ないんで、そこまでグッとはこなかったですね。よくできてる、とは思ったんですが・・・これ、日本の子供には受けないんじゃないですか?
- マツヤマ
- ああ。オレは息子のマサユキと一緒に観に行ったんだが、オレがトム・クルーズで爆笑したりすると、「え?なんで笑うの?」って感じでオレの方を振り向くんだよ。ちょっと、恥ずかしかったな。
- ヤマネ
- 『ザ・エージェント』観て、バットマンが大笑いするシーンですね!あそこ最高!ボクも爆笑しましたー。・・・でも、確かに子供には難しいかもですね。
- 元店主
- ・・・ユー、コンプリート、ミー・・・
- マツヤマ &ヤマネ
- ガハハハハ!
- マツヤマ
- やー、トムはやっぱいいな。にしても、あのシーンは面白いと共に、悲しかったよな・・・。前作もそうだけど、今回も主役のバットマンが、悲しくなってくるくらい孤独なんだよ。ロビンも悲しい奴だったけど。
- 元店主
- それがレゴのテーマだからじゃないですか。“繋がる”事によって形になる、と。だから主人公は最初は孤独で、他人を拒否してたりするんだけど、最後はそんな自分を克服して、みんなと繋がる、と。・・・・ピコ。
- ヤマネ
- ハハハハハ!繋がる音とかマヌケで最高でしたねー。・・・う~ん、なんだか結構笑ったような。・・・あ、そういえばボクは吹き替えで観たんですけど、みなさんは?
- マツヤマ
- オレは吹き替えだよ。息子と観たからな。
- 元店主
- 私は字幕。いや、吹き替えはバットマンを山寺宏一がやるとは知ってたんだけど、予告編を観て、ちょっとこれは嫌だな、と思って・・・。
- ヤマネ
- そうですか?山寺宏一よかったですよ。やっぱ巧い。感心しました。
- マツヤマ
- オレはケンタロウさんの言う事も分かるよ。確かに巧いんだが・・・なんていうか、喋りで笑いをとろうとしてる感じが、ちょっとウザイよな。もっと普通に喋るだけにしておけば良かったのに、とは思ったよ。まぁ、子供に分かりやすく、とか思ったのかもな。でも、映画が子供向きじゃない。
- ヤマネ
- ボク、意外や小島よしおが良かったです。途中まで気がつかなくて・・・いい感じだったなぁ。沢城みゆきは間違いなし。うん。で、全宇宙の極悪キャラを閉じ込めてる空間の番人の声が凄く良かったんですが・・・調べてみたけど誰か分からず。誰なんだろ?
- 元店主
- そういえば、私はバットマンがやたらラップをする所が良かったんですけど、吹き替えでもちゃんとラップしてました?
- マツヤマ
- ラップ?そんなのしてたかなぁ?
- 元店主
- ほら、バットマンとロビンが刑務所に入れられて、ヒマだから二人でラップの掛け合いするシーンとかあったじゃないですか。あそことか、いい。
- マツヤマ
- うーん、そんなシーンあったかなぁ・・・覚えてない。ヤマネくんは?
- ヤマネ
- ええっと、ボクもそんなシーンは記憶にないんですが・・・。
- 元店主
- ええ!そんな・・・もしかして、吹き替え版ではカットされてる?・・・あ、ならEDの歌は?あれも途中でバットマンがラップで参戦するでしょ?
- マツヤマ
- EDの歌はジャニーズだからな。確かキスマイ。そんな、ラップとかある訳ないだろ。
- 元店主
- ・・・なんか、かなり違うものを観てる様な気がして来た。劇中で流れる歌とか、割と良かったんだけどなぁ。『マン・イン・ザ・ミラー』とか。
- ヤマネ
- まぁまぁ。じゃあ、これはトム・クルーズの良さを再確認できる映画、という事でいいんじゃないですか。
- 元店主
- ・・・ユー、コンプリート、ミー・・・
- マツヤマ &ヤマネ
- ガハハハハ!
- ヤマネ
- 全てがレゴでできてる世界で、トム(とレニー)だけが実写で出て来るという、この特別感!ちなみにボクはレゴにはほとんど興味がなく、ダイヤブロック派です!
- マツヤマ
- うちもそうだけどな。まぁ、それはともかく、今月はこれくらいにして、来月の課題映画を・・・ヤマネくん?
- ヤマネ
- あ、はい。来月はですねー・・・ヴィルヌーブの『メッセージ』にします!
- マツヤマ
- あれ?これ、別に強制起訴しなくても、三人とも観に行くんじゃないの?
- ヤマネ
- んー、そうかもしれませんが、5月は他にも色々と観たい映画がありまして・・・でも仕事の方も忙しくてなかなか映画を観に行く時間もとれず・・・結果、下手したら観にいけないかも?という境界線上にあると判断して選びました!
- 元店主
- むむむ・・・なんか規準が緩んできてる様な気もするけど、ま、仕方ないか。じゃぁ、来月は『メッセージ』で。ではー。
Comments
投稿者 オーソン : 2017年04月30日 21:09
思ったより楽しめました!最近のDCの映画化に対する批判精神溢れるいいパロディになっていたと思います。ジョーカー可愛かったです~。バットマンに、多くいる悪人のうちの1人にすぎないと言われたときのジョーカーの姿にキュンとしてしまいました。あと、結成された悪の軍団が素敵でした。『スーサイド・スクワッド』もこんなノリで作ったらよかったのに…。
アニメーションはみなさんのおっしゃってるように早すぎて何がなんだかよくわからない所が多かったです。
レゴ感も前作より薄くなっていたのも残念です。
でも、最近のDC映画よりも断然楽しめました(最近のDC映画に不満を持っている人ほど楽しめる内容だと思います)。
あ、ちなみに字幕で観ました。ラップシーン、吹替え版では一体どうなっているのでしょう?
投稿者 uno : 2017年05月01日 00:14
実は初めて劇場で見た洋画がティム・バートンの「バットマン」なんですが、バットマンシリーズをあまり見てないんで、パロディとしての面白さが分かりませんでした。
最初は猛烈なスピード感に面食らい、かつ字幕版だったこともあり、内容を追うのに必死でした。ただドギツイ色、動きが新鮮で、こりゃ面白くなるかも!と期待したんですが、慣れてくると新鮮さも薄れきて、だんだんクドくなり。。。終わったときは目がチカチカしてぐったり。
トム・クルーズのシーンも、反射的に笑いましたが、「ザ・エージェント」を見てないんで、意味が分からずじまい。。。
個々のギャグ、例えばバットマンが自宅でロブスターを電子レンジに入れるシーンは、哀愁が漂いまくっていて、めっちゃ笑ったんですが、全体的に笑いが単発的で繋がらない。そこは好みの問題でしょうけど。
刑務所のラップのシーンは良かったですよね。やたら上手いし、動きが合っていて、そこはオッと思いました。
うーん、ちょっとキツかったなあ。
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