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2009年07月16日
「蟹工船」
Text by Matsuyama80年前の古典文学が昨年(2008年)の上半期で40万部が増刷されたといいます。では、売れる本というのは面白いから売れるのか? というと、まぁそういうこともあるでしょうが、いちばん確実なのは「売れている」ということが最大の宣伝になっているようです。
さて、「蟹工船」で描かれる労働者と現代の派遣労働者がシンクロされて語られますが、今の日本はひとたび社会の底辺に落ちてしまえば二度と這い上がれない、そんな世の中です。元首相Kが求心力を失った昨今、首絞め趣味による殺人疑惑が噂されていますが、そのドエスによる痛みを伴う構造改革とやらで作られた格差間の壁は非常にブ厚いものです。残された希望の光は「政権交代」それのみです。